グリコ栄養食品がハラスメント研修を実施
グリコ栄養食品株式会社は、より良い職場環境を築くために、ハラスメント研修を開催しました。この研修は、株式会社ファミワンの公認心理師である戸田さやか氏を講師に迎え、管理職と一般職それぞれの視点からコンプライアンスやハラスメントについて学ぶ貴重な機会となりました。
研修の目的と内容
研修の主な目的は、参加者が自身の役割に応じたハラスメント防止の理解を深め、具体的なケースを通じて予防策を考えることでした。管理職向けには「ハラスメントのグレーゾーン~予防・対応・管理~」がテーマとなり、日常の業務においてどのような行為がハラスメントに該当するのかについての理解を促しました。一般職向けには「コミュニケーションの視点で見直すハラスメントのグレーゾーン」というテーマを掲げ、チーム内での意思疎通や感情の解釈の重要性に焦点を当てました。
研修では、具体的な事例を元にグループディスカッションを行うことで、参加者同士の意見交換が活発に行われました。管理職は日々の業務の中で目を向けるべきポイントを議論し、一般職は同僚としてどのようにハラスメント行為に対処するべきかについて考えを深めました。
参加者からは、ハラスメントのグレーゾーンを理解することの重要性や、具体的な事例に基づく学びを得られたとの感想が寄せられました。これは、職場におけるハラスメント防止に対する意識を高めるための第一歩となるでしょう。
企業の取り組み
グリコ栄養食品の代表取締役社長、栗木隆氏は、研修の重要性を認識しており、社会的通念の変化に合わせて社員が敏感にならなければならないと述べています。昭和、平成、令和の世代による価値観の違いを乗り越え、適切な職場環境の確保が求められる現代において、企業としての責任を強く感じています。
また、総務人事部の上田幸子氏は、今回の研修が職場でのコミュニケーションの質を高め、相互理解を促進することを期待しています。多様性を尊重した風土作りが進むことで、ハラスメントのリスクを低減できると語りました。
セミナーを通じての反響
研修後のアンケート結果では、参加者から「考え方の整理ができた」「ハラスメントを心理的、事実的に考えるフローを理解した」とのポジティブなフィードバックが多く、多くの社員が今回の研修をきっかけとして、ハラスメントについて再考する意欲を示しました。これにより、職場内のコミュニケーションの質が向上し、より安全で働きやすい環境の実現が期待されます。
福利厚生サービス「ファミワン」
研修を企画した株式会社ファミワンは、従業員一人一人の健康をサポートするための福利厚生サービスを展開しています。オンライン健康相談や、プロフェッショナルによるセミナーを通じた従業員リテラシー向上を目指しており、企業全体の健康経営の推進や、個人の心理的安全性向上に寄与しています。今後もこのような取り組みを通じ、企業文化の健全化を進めていくことでしょう。
おわりに
今回のハラスメント研修は、多様な価値観を持つ社員が共存し、安心して業務を行える環境を作るための第一歩となりました。トップダウンだけでなく、社員全体が共に学び合う機会の重要性が改めて確認され、今後の発展が楽しみです。今後もグリコ栄養食品とファミワンが協力し、より良い職場環境の構築を目指していくことに期待が寄せられています。