風力発電を守る日本初の雷対策『dineolキット』、導入スタート

風力発電設備を守る革新的な落雷対策『dineolキット』

日本初となる風力発電設備に特化した落雷対策キット『dineol（ディネオール）キット』が、株式会社セイクンによって導入されました。このキットは、ヨーロッパで特徴的な避雷針『dinnteco（ディンテコ）』シリーズから生まれたもので、特に風車が抱える落雷被害を減少させるために設計されています。

落雷の脅威

風力発電が日本で始まってから20年以上が経過、その間に多くの風車が落雷によって事故や故障に見舞われ、全体の約25%がこの原因によるものです。直撃雷によるブレードの破損などの危険性により、風力発電設備の安全性が問われています。このため、雷対策は非常に重要な課題とされています。

dineolキットの特長

1. 風力発電設備に最適化された保護機能

『dineolキット』はブレードやナセル、大地からのサージ保護を含む構成で、落雷から風車を守るために特別に設計されています。既に海外のウインドファームで効果が実証され、様々なモデルの風車に導入されています。特に、SIEMENS-Gamesa社製やNordex社製の風車でも試験運用が行われていることから、その効果が信頼されていることが伺えます。

2. 先進的な技術を採用

このキットには、雷雲の電荷のバランスを取る機能があります。落雷のメカニズムに密接に関連した設計により、周囲の電場に影響を与えることで、雷雲が集中的に落雷を起こすのを防ぎます。この仕組みは、風車の安全性を格段に向上させることに寄与しています。

認証取得と信頼性

『dineolキット』は、風力発電システムの雷保護規格「IEC 61400-24：2019」に準拠した電流テストに合格し、第三者認証機関からの認証も受けています。また、日本の冬季雷に特化した基準もクリアしていることから、日本国内での運用にも十分な信頼が置かれています。

今後の展望

株式会社セイクンは、国内だけでなく海外にも目を向け、世界中での『dineolキット』の導入を拡大する計画です。地域ごとの特性に応じて、最適な設計を追求し、日本の風力発電市場における落雷対策のリーダーシップを握ることを目指しています。

落雷被害を減らすためのこの革命的な製品に関心がある方は、ぜひ株式会社セイクンに問い合わせてみてください。さらに、今後は展示会などを通じて実際の製品を見て体験できる機会も増える見込みです。