川西市でこども・若者が参加する市づくりミーティング
兵庫県の川西市では、地元の若者が市の取り組みに参加するための特別なミーティングが開催されました。このイベントは、9歳から29歳までの子供や若者を対象にし、彼らが地域社会について考えるきっかけを提供することを目的としています。参加者たちは、自分たちの意見を直接市の職員や市長に届ける機会を得ることができました。
イベントの詳細
このミーティングは、2023年12月21日と22日の2日間にわたり、市内の3カ所で行われました。場所は、北陵公民館、キセラ川西プラザ、加茂ふれあい会館です。参加者は約20名、様々な年齢層のこどもや若者たちが集まり、非常に活発な意見交換が行われました。
実施内容
イベントは主に2つのセッションから成り立っていました。最初は
グループワーク、次に
市長との意見交換です。グループワークでは、5つのテーマに基づいて参加者たちが議論しました。このテーマは以下の通りです:
1. 放課後に学校で過ごす「あそび場」づくり
2. 公園のルールをみんなで考えよう
3. みんなが求めるサポートアイデア(文化・スポーツ編)
4. 自分たちで考えよう!地域のつながりづくり
5. 「未来の学校」をみんなで考えよう
各テーブルには、関連部署の若手職員も参加し、テーマに対する具体的な質問に答えていました。こうした刺激的な環境の中で、参加者は市の取り組みへの理解を深め、お互いのアイデアを交換しました。
市長との対話
特に注目すべきは、越田謙治郎市長がイベントに参加し、参加者との直接的なやり取りを行った点です。彼は、参加者の意見を熱心に聞き、必要な情報を提供しながら、彼らがこれからのまちづくりに関する意見を自由に発表できるように支援しました。参加者からは、「自分の意見を聞いてもらえる場所があるのは嬉しい」といった声が上がりました。
参加者の感想
今回のミーティングに参加した小学生や高校生からは、非常に前向きな感想が寄せられています。ある小学生の女児は、「他の人の意見を聞くのが楽しかったし、もっと自分の意見を言えるようになりたいと思った」と感想を述べました。また、24歳の𠮷田秀太さんは、「世代間の違いを感じつつも、共通の話題で盛り上がることができた。」と語り、今後の教育や学校についての取り組みが期待できることを強調しました。
市の今後の取り組み
川西市は、こども・若者の声をもとに、今後の計画や条例の作成を進めていく方針です。現在、いくつかの新しいプロジェクトの意見を募集中で、具体的には以下の2つの計画が進められています。
1.
第2期こども・若者未来計画(案):令和7~11年度に向けた子育てや教育に関する総合的な取り組み。
2.
(仮称)こども・若者参加条例(案):こども・若者が安心して意見を言える場を提供する新しいルールの制定。
川西市は、未来の地域社会を支えるこども・若者たちと共に、より良い環境を作り上げていくことを目指しています。これからの市づくりにおける彼らの役割は、ますます重要になることが予想されます。