ハンファジャパンの新システム「FronHas Neo」の全貌
ハンファジャパン株式会社は、旭化成建材、シネジック、スワロー工業と協力し、外張り断熱工法に対応可能な新しい太陽電池モジュールの壁面設置架台システム「FronHas Neo」を発表しました。これは特に新築住宅向けに設計されており、特に豪雪地域での使用に配慮した設計となっています。外張り断熱の採用が進んでいる北海道地域で、住宅のエネルギー効率の向上に貢献することを目指しています。
ZEHへの期待の中で
近年、北海道ではネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)に対する関心が高まっており、新たな住宅における外張り断熱の導入が進んでいます。しかし、住宅全体における太陽光発電システムの取り入れが1.9%に留まっているのが現状であり、この数値は全国平均の6.6%と比較しても低い水準です。今後、設置率を向上させるための施策が求められています。屋根だけでなく壁面を活用し、太陽電池モジュールの設置容量を増やすことは非常に効果的なアプローチですが、従来の外張り断熱工法では施工上の問題があり、壁面への設置が難しいという課題がありました。
FronHas Neoの特長
「FronHas Neo」はこの問題を解決します。通気銅縁に架台金具を固定し、断熱材を貫通させる必要がないため、住宅の美観を損なわずに設置が可能です。また、架台金具はラックレス設計で、設置時に目立たず、洗練された外観を保持します。これによって、住宅は機能性とデザイン性を両立することができます。
さらに、近日公開予定の防眩機能を持つ太陽電池モジュールとも組み合わせることで、周囲への光害を抑え、近隣住民への配慮がなされています。これにより、快適な住環境の実現にも寄与します。
北海道市場への本格展開
ハンファジャパンは、今後2025年4月に札幌営業所を新設し、北海道市場での事業を本格化させます。地域の住宅メーカーや工務店、販売施工店との連携を強化し、SDGsパートナーシップ制度「Green Alliance」にも参加し地域課題解決に向けた取り組みを進めていく方針です。
再生可能エネルギーの普及を目指して
「FronHas Neo」は、外張り断熱工法の住宅へ太陽電池モジュールの取り入れを可能にすることで、再生可能エネルギーの普及を促進します。ハンファジャパンは、環境にやさしい住まいづくりを通じて、住宅の断熱性能と創エネ性能を向上させることに貢献していく考えです。
ハンファジャパンの背景
ハンファジャパンは、1984年に設立され、韓国の大手企業ハンファグループの日本法人です。グリーンエネルギー事業を始め、様々な分野で活躍してきました。日本市場においても太陽光事業を展開し、出荷量は累計7.7GW、設置数は180,000棟に達しています。今後、持続可能なエネルギー普及に向けた取り組みを強化していくことが期待されます。
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