シナモンが約9億円の資金調達を実施
人工知能テクノロジーに特化したスタートアップ、シナモンが約9億円の資金調達を行ったことが発表されました。この資金調達はシリーズBラウンドの一環として、第三者割当増資および金融機関からの融資を含みます。シナモンは今後、高度なAIプロダクトの開発に力を入れることで、ホワイトカラーの生産性向上を目的としています。
資金調達の背景
シナモンは今後、シリーズBとして追加の資金調達も予定しており、最終クローズは2018年8月末日となっています。今回の資金調達は主に、国内外のプロフェッショナルな人材の採用、プロダクトの強化、研究開発の拡充を目指したものです。また、引受先として発表された投資家には、FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任組合やSony Innovation Fundなどが含まれています。
シナモンの目標
シナモンは今回の資金を活用し、特に以下の方向性で事業を強化していく意向です。
1.
高度なAI人材の登用:
海外においても特に優れたAI技術者の採用を図り、専門性を高める。
2.
株主体制の強化:
企業の信用力向上とネットワークの強化を図ることで、シナモンの成長を加速。
3.
AIプロダクトの技術向上:
基盤技術およびユーザーインターフェースの改善。
4.
組織体制の強化:
日本国内とベトナムを拠点に、より精細なサービスを提供するための体制を強化。
5.
新領域開発への投資:
音声認識技術など、新しいAIプロダクトの開発に必要な研究開発投資を行う。
投資家のコメント
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズの代表者は、シナモンの技術力の高さを評価し、金融分野における業務改革への期待を寄せています。また、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の代表者も、シナモンの国内外における人材登用の取り組みや実績に注目し、今後の協業に期待を示しています。
今後の展望
シナモンは「ホワイトカラーの生産性向上」をテーマに、AIプラットフォームとしての基盤を強化し、業務改善に寄与するプロダクトを開発していく計画です。国内外の市場に対する展開も積極的に行っていくとしています。
さらに、シナモンは自社開発のAI文書読み取りエンジン「Flax Scanner」を導入した結果、200社以上との商談実績を持つなど、AI OCR領域においてもトップクラスの技術を誇っています。今後の成長が期待されるシナモンの新しい展開に注目が集まります。
株式会社シナモンについて
- - 社名:株式会社シナモン
- - 設立:2016年10月
- - 所在地:東京都港区東麻布一丁目9番16号 MTP東麻布ビル 6階
- - 事業内容:人工知能プロダクト事業、人工知能コンサルティング事業
シナモンは今後も、生産性向上に貢献できるAIプロダクトの開発に力を注ぎ、様々な業界におけるニーズに応えるため取り組んでいくことでしょう。