チョーヤ梅酒、梅の可能性を引き出す
チョーヤ梅酒株式会社は、2025年6月5日から和歌山県紀州産の「南高梅」の漬け込みを開始すると発表しました。これは、梅酒の豊かな風味とその健康効果を追求するチョーヤにとって、重要な一歩です。毎年の梅酒の日(6月11日)を前に、梅酒の素晴らしさを多くの人々に伝えるための取り組みでもあります。
今年の梅作柄と漬け込みの遅れ
今年の和歌山県では、梅の主力地域での作柄は厳しい状況ではないものの、昨年と比べるとやや低調なものであると予想されています。特に4月上旬から中旬にかけての降雹の影響が大きく、出荷量の減少が懸念されているため、梅の成熟には例年よりも時間がかかる状況です。これにより、チョーヤの漬け込み時期も例年より5日程度遅れる見込みです。
しかし、適度な雨量に恵まれたこともあり、梅の成長には期待が持たれています。入梅の日から1週間程度をピークにして、約1ヶ月間の漬け込み作業が行われる予定です。
売上の大半を占める紀州産南高梅
チョーヤ梅酒では、紀州産南高梅を含む数品種の国産梅が主に使われ、特に南高梅は果肉が厚く酸度が高いのが特長です。全体の約8割がこの南高梅を使用しており、その品質の高さが梅酒の美味しさを決定づけます。
生産者によって丁寧に手摘みされた梅は、JAを通じて入荷し、徹底的に洗浄されたのち、最大容量10万リットルの熟成タンクに漬け込まれます。これらのタンクは、「光」「熱」「空気」といった外的要因から影響を受けにくい設計になっており、伊賀上野工場、紀州工場、大阪川向工場の合計で446基を保有し、梅の品種や熟度に応じて管理されます。このプロセスを通じて、じっくりと約1年かけて梅酒が熟成されていきます。
健康への秘訣とチョーヤのスローガン
チョーヤは「とどけ、梅のちから。」をスローガンに掲げており、梅が持つ新たな可能性について真剣に追求しています。梅酒はそのまま飲むだけでなく、料理や飲み物に使うことで日常に彩りを加えてくれる存在でもあります。
また、チョーヤは梅酒を通じて健康的で楽しい日常を送るためのサポートを行っており、その取り組みが本物の梅酒の魅力を広げる要因となっています。
会社概要と今後の展開
チョーヤ梅酒株式会社は、1962年に設立され、2,800万円の資本金を持ち、主に梅酒や梅関連製品の製造・販売を行っています。本社は大阪府羽曳野市に位置し、全国の酒類卸問屋や欧米、東南アジアなどへも輸出しています。今後も、チョーヤは梅酒を通じてその魅力を伝えていくことでしょう。
まとめ
2025年の梅酒の日に向けた新たな取り組みとして、チョーヤの梅酒がどのように成長していくのか、そして日本全国にどのように梅の魅力が広がるのか。今後の動向から目が離せません。