BS日テレでは、韓国歴史ドラマ界の巨匠、イ・ビョンフン監督の代表作『馬医』と『商道』の2作品が放送されます。
『馬医』:獣医出身の医者が、差別と偏見を乗り越えていく感動の物語
2024年7月29日(月)から放送される『馬医』は、朝鮮王朝後期の獣医出身の医者、白光炫(ペク・クァンヒョン)が、賎民出身というハンディキャップを克服し、卓越した医術で人々を救う物語です。
この時代、腫物により命を落とす人が多く、王様や権力者も例外ではありませんでした。クァンヒョンは動物の治療に使う技術が人間にも役立つことを知り、賎民ながら医者になることを決意します。しかし、彼の出生の秘密に絡んだ陰謀や、馬医出身に対する周りの偏見など、多くの障壁が立ちはだかります。
それでも、クァンヒョンは、医女カン・ジニョンらの応援もあり、医者として成長していきます。貴賎の分け隔てなく生命を尊ぶ心、全力で治療に取り組む情熱、既成概念に囚われない柔軟な発想により、初めて外科手術を試みるなど、常識にとらわれない医療を実践します。
やがて御医に抜擢されますが、患者がいればどこにでも出向き、最後まで諦めない白光炫の姿は、まさに“医療現場におけるヒューマニズム”そのものです。
『商道』:商売を通じて人生の成功と富を築き上げた実在の商人の物語
2024年7月18日(木)から放送される『商道』は、19世紀の朝鮮王朝時代を舞台に、奴婢から高位官職にまで上りつめた実在の大商人、イム・サンオク(林尚沃)の生涯を描いた歴史大作です。
主人公のイム・サンオクは、貧しい境遇に生まれながらも、自分自身のためではなく、世のため人のために商売を行い、高麗人参貿易で巨財を成します。そして晩年には、そのすべてを民衆のために投げうった歴史上の偉人です。
ドラマでは、イム・サンオクがどのようにして富豪になったのか、そして、その財をどう使ったのか、賎民の身分から従三品にまで出世したドラマティックなサクセスストーリーが描かれます。
イ・ビョンフン監督は、それぞれの作品で、実在した人物やテーマに対して独自の解釈を加え、深みのあるドラマを創り上げています。2作品を通じて、イ・ビョンフン監督の演出の違いや、韓国歴史ドラマの魅力を存分に楽しんでください。