焼津中央高校で職業体験イベントが開催されました
2025年11月7日、静岡県の焼津中央高等学校で、約20社の企業や団体が参加する職業体験イベントが初めて行われました。この取り組みは、「志太三市若者地元就職促進事業」の一環として行われ、焼津市、藤枝市、島田市の地域企業を紹介し、地元での就職を促進することを目的としています。
自己理解セミナー
イベントは、まず「自己理解セミナー」からスタートしました。約280名の2年生が参加し、自らの興味や強みを整理する時間を過ごしました。このセミナーによって、生徒たちは自らの可能性を感じ、これからのキャリアを真剣に考えるきっかけを得ることができました。
企業の参加と体験プログラム
続いて、各教室でお仕事体験フェスが行われました。生徒たちは製造業、建設業、医療・福祉業、金融業などさまざまな業界の仕事を実際に体験しました。釘打ちやヘアカット、官能訓練など、多岐にわたる業務に挑戦し、興味を持つ企業とのつながりを深めました。
参加者の一人は、「就職についてあまり考えたことがなかったが、実際に体験したことで前向きになれた」と話しており、このイベントが生徒たちにとって非常に有意義だったことが伺えます。
地元企業のコメント
参加企業の代表者もこの取り組みを評価しており、株式会社ニッセーの山下氏は、「地元の高校生に自社の魅力を知ってもらう良い機会になった」と述べ、生徒たちの真剣な姿勢に刺激を受けたことを話しました。また、企業側も生徒の将来のために寄与できることを嬉しく思っていると語っています。
今後の展望
このイベントは今後も継続して行われる予定で、来年以降は島田市や藤枝市でも類似のイベントを計画しています。2026年3月には、志太三市合同の「高校生のための職業・学校体験フェス」を実施予定です。地域内での就職機会の拡大が図られ、地元の若者たちが自分の未来を考える良い機会となるでしょう。
教育現場からの視点
焼津中央高校の佐々木裕己先生は、「進学校である本校では、働くことを体験する場が少なかった。しかし今回のイベントにより、生徒たちが生き生きとした表情を見せ、地域愛着を深める機会となった」と語りました。これにより、生徒たちが地元で働く意欲を高めることが期待されています。
まとめ
このような職業体験イベントは、生徒にとって将来の選択肢を広げる素晴らしい機会となります。地域企業とのつながりを深めながら、地元での就職を視野に入れることができた若者たちにとって、この取り組みは大きな一歩となるでしょう。今後のさらなる展開に期待が高まります。