ファストドクターが睡眠改善サービスをACCELStarsと共同開発！

ファストドクター新サービス「睡眠検査」の全貌

東京都渋谷区に本社を置くファストドクター株式会社が、福岡県久留米市の医療スタートアップACCELStarsと提携し、新たな睡眠改善提案サービス「ファストドクター睡眠検査」を2024年8月5日から展開することが発表されました。このサービスは、睡眠の質やリズムを統計データとして可視化し、オンラインカウンセリングや診療を通じて個々の睡眠の課題を解決することを目的にしています。

サービス内容と特徴

「ファストドクター睡眠検査」は、ACCELStarsが提供する「Sleep Compass」と連携しており、利用者は腕時計型のウェアラブルデバイスを約1週間装着します。このデバイスは、睡眠時間、リズム、質を精密に測定し、そのデータはACCELStarsの高精度な技術によって解析されます。脳波測定と同等の精度（80％以上）で分析されるため、専門医やカウンセラーはこの情報を基に的確なアドバイスを行います。

慢性的な睡眠不足がもたらす影響は深刻で、日本人の平均睡眠時間はOECDのデータによると7時間22分であり、これは加盟国の中で最短。睡眠不足は集中力の低下や記憶力の衰え、さらには生活習慣病のリスクを高めることが知られています。ファストドクターはこうした状況に対応するため、睡眠の質改善に特化したサービスを立ち上げました。

サービスの流れ

「ファストドクター睡眠検査」では、睡眠に悩みを持つ方に対して、2つのコースが提供されます。1つはライトコースで、ウェブ問診を通じて3日間の評価が行われます。もう一つはレギュラーコースで、「Sleep Compass」とウェブ問診を通じて8日間の測定が行われ、その後データ解析が実施されます。これにより、睡眠改善必要度が評価され、各々に最適な治療方法が提案されます。

背景と理由

ファストドクターは、オンラインメンタルクリニックや認知行動療法のサービスを展開しており、利用者の中で2割を超える人々が不眠症や睡眠障害の診断を受けています。これは、メンタルヘルスと睡眠の密接な関係を示しており、これまでのデータからも多くの人が治療を受けていない可能性が示唆されています。

「ファストドクター睡眠検査」は、ACCELStarsとの共同開発を通じて睡眠の状況を可視化し、必要な支援が受けられるシステムを構築することを目指しています。データに基づいた個別のアプローチで、より多くの人々の健康的な睡眠をサポートします。

企業のビジョン

ファストドクターのメンタル事業部部長、長野寛輝氏は、サービスの提供によって不眠症に悩む方々が適切な医療に繋がることを期待しています。また、ACCELStarsの代表、宮原禎氏は、睡眠を社会問題として捉え、医療の質向上に貢献していくことを強調しています。

未来への展望

ファストドクターは、今後もメンタルヘルスやその他の分野において、革新的なサービスの提供を続けていく姿勢を示しています。地域医療の向上を目指す中、今回は睡眠改善サービスの導入がその第一歩となりました。日本社会における医療提供体制の改善が見込まれます。

この新たな取り組みにより、睡眠に関する悩みを持つ多くの方々がより良い生活を送れるようになることが期待されます。