新たな支援の拠点「AIスマートワーク株式会社」
2025年8月5日、コクー株式会社とエクサウィザーズが共同で設立した「AIスマートワーク株式会社(AIS)」が、生成AIの活用支援事業をスタートさせました。新しい会社の設立により、日本企業の生産性向上と業務改革を目指す強力なサポートが提供されます。
1. 生成AI活用支援の背景
日本は現在、深刻な人手不足と生成AIに関する専門人材の不足という二つの社会的課題に直面しています。パーソル総合研究所が試算するところでは、2035年には1775万時間分の労働力が不足するとされています。こうした背景から、AIスマートワークは企業が生成AIを現場で効果的に活用するための支援を行うことを目的としています。
新たに設立されたAISは、両親会社から受け継いだ強固な資源、いわゆる「アセット」に基づいて行動します。技術資本としては、国内シェアNo.1の法人向け生成AIサービスである「exaBase 生成AI」があり、人的・知的資本にはコクーのDX人財サービス「AI女子(R)」が含まれ、企業のAI活用を支援してきた豊かな経験が活かされます。
2. 提供されるサービスの詳細
AIスマートワークが提供するサービスには、以下のようなものがあります:
- - AXデザイナーとAIパートナー:お客様の業務を深く理解し、AIを活用した変革(AI Transformation)を設計・伴走支援する専門人材が常駐します。これにより、企業のAI導入や活用をサポートします。
- - BPaaS (Business Process as a Service):AIを前提とした業務プロセスをサービスとして提供し、煩雑な作業からお客様を解放します。
- - AIトレーニング・研修:AIを「使いこなせる」人材を育成するための、実践的な研修プログラムを用意しています。
- - 生成AIツール:高いセキュリティと多機能性を備えた「exaBase 生成AI」などのツールを提供し、ビジネスのニーズに応じた最適なソリューションを提案します。
3. 短期的な成果の創出
AISは特に地方の中小企業をターゲットにし、生成AIの活用成功を目指します。この取り組みは大企業だけでなく、日本経済全体の活性化に繋がるでしょう。全ての企業がAIの恩恵を受けられるようになるため、AIの利用が一部の専門家だけのものとなることを防ぎ、生成AIの民主化を進めることが、AISの重要な目的です。
4. 経営者の意気込み
AIスマートワーク株式会社の代表取締役、田部井正氏は、事業開始にあたって「AIで、はたらくを、もっと豊かに。」とのビジョンを掲げており、AIの真価を引き出すことに注力する意義を強調しています。彼はAIが強力なツールでありながら、その多くは未だに使いこなされていない課題を認識し、AISがその解決に向けて前進することを約束しています。
「AIと人の協調」がもたらす新たな可能性に、期待が高まります。AISの設立が日本の働き方にどのような変革をもたらすのか、今後の展開に注目です。
5. 会社概要と今後の展開
これからも、AISはAIスマートワークの Webサイトを通じて、各種サービスの詳細発表や、新たな研修プログラムの情報を発信していくでしょう。企業が直面する疑問や不安に寄り添うことで、AI活用のあり方を模索し続ける姿勢を持ち続けます。
参考リンク
このように、新たなAIを活用した支援サービスの始まりは、日本企業の生産性向上と業務改革の新たな道しるべとなることでしょう。