キュレーションズとコズム、デジタル商品開発での新たな支援体制を構築

キュレーションズとコズムが業務提携で新たな商品開発をサポート

2023年、キュレーションズ株式会社と株式会社コズムが戦略的な業務提携を発表しました。この提携は、デジタル技術を駆使した新商品開発を実現するための支援体制を強化することを目的としています。両社は、構想から実装に至るまでのプロセスを一貫してサポートし、顧客ニーズに応じた柔軟な対応を可能にします。

背景と近年の課題

近年、AIやIoTの技術を活用したビジネスの変化が著しい状況です。特に、スマート家電やコネクテッドカーなど、ハードウェアとデジタル接点の融合が顧客体験を向上させています。このような市場の中で、従来のハードウェア開発にサービス視点を組み込むことが必要とされるようになりました。

製品開発においては、試作段階に止まらず、「顧客が本当に価値を感じるか」を早期に検証することが求められています。このため、PoC（実証実験）の高速・低コスト化が、新たなビジネス創出において重要となってきています。また、従来の製造ノウハウを活かせる企業は、収益モデルの再設計や新たな機能の追加など、成長に向けた様々な課題に直面しています。

主な対象業種とテーマ

今回の提携では、以下のような業種やテーマに特化した支援を行う予定です。

- 業種例

- 電機製品／電機部品、自動車メーカー
- SaaS／ITサービス企業
- 小売／卸業
- 製薬／ヘルスケア

- テーマ例

- ロボット × 生成AI
- IoT × 生成AI
- コネクティッド家電
- ヘルスケアウェアラブル

どうしてこの二社が連携するのか

キュレーションズは、数多くの企業と連携し新規事業の創出に関する経験が豊富です。具体的には、創業以来320億円を超える売上を上げており、特にモノづくりに強いチームが存在します。これにより、IoTデバイスを使った成功事例や失敗事例から、顧客にとっての価値を最大化するノウハウを持っています。

コズムは、AIとIoT領域における技術的な知見が強みであり、2023年には合弁会社「KC技研」を設立しました。この企業は、基板設計からセンサー実装、ソフトウェア開発までを網羅し、実装に強いインフラを持っています。これにより、両社は商品の構想から実装までを一貫して行う体制を整えました。