FPコーポレーションの革新技術
住宅用断熱材の製造・販売を手がける株式会社FPコーポレーションが、業界に新たな風を吹き込む取り組みを行っています。エコで快適な住環境の実現を目指し、同社の主力製品である「FPウレタン断熱パネル」が、105mmの断熱材で断熱等級7を実現したというニュースが発表されました。
快適で健康的な住環境を求めて
FPコーポレーションは、「永く、快適に、そして健康に暮らせる家」という理念のもと、1985年の製品誕生以来、これまでに全国53,000棟以上の住宅に選ばれてきました。顧客からのフィードバックをもとに、さらなる性能向上を目指し、新技術の開発に取り組んでいます。
開発の背景とテーマ
新たな製品開発のテーマは「105mmの断熱材で性能を語る」。一般的に、付加断熱はその性能向上に貢献しますが、高度な施工技術が求められ、職人の技に依存しやすい側面があります。FPコーポレーションの製品は、柱間に容易に収まる厚さ105mmで、施工の手間を減らしつつ、高い断熱性能を提供します。これにより、施工性が向上し、断熱等級6・7をクリアすることを目指しています。
技術開発のプロセス
新しい断熱性能を実現するため、同社では断熱素材の見直しや複合素材の活用を探求しました。その結果、105mmで施工性を維持しつつも、充填断熱材における断熱性能が向上しました。熱橋による課題を克服するため、熱橋面積比に着目し、構法での差分を補う方法を選定しました。
性能試算の結果
コンセプトパネルを使用したUA値の試算結果は、以下の通りです。
1~3地域: 0.20, 4地域: 0.23, 5~7地域: 0.26
1~3地域: 0.28, 4地域: 0.33, 5~7地域: 0.36
これらの結果は自立循環型モデルプランに基づいて算出されています。
カーボンニュートラルへの貢献
株式会社FPコーポレーションは、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みも行っています。全ての住宅における高断熱化、省エネ化は必須であり、健康で快適な生活を維持するためには、今後の住環境の向上が求められます。
2023年4月には、すべての製品においてノンフロン処方から高性能発泡ガスHFOへの切り替えを実施し、世界最高水準の熱伝導率0.019 W/m・Kを達成しました。この成功により、105mmの断熱材で断熱等級7を実現することができ、同社にとって新たな一歩となりました。
今後の展望
FPコーポレーションは、引き続き「105mmの断熱材で性能を語る」をテーマに、快適で安心な住環境の向上に向けた取り組みを進めていきます。新しい技術の創造は、これからの住宅業界においても大きな意味を持つでしょう。
「FPの家」の詳細や製品情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。
FPコーポレーション公式サイト。