安否確認システム「安否コール」とJISPの新展開
近年、サイバーセキュリティの重要性が急増しています。特に、巨大な国際イベントや震災などの緊急時において、迅速かつ正確な安否確認が求められています。そんな中、株式会社アドテクニカが提供する安否確認システム「安否コール」が、重要な役割を果たしています。このシステムは、内閣サイバーセキュリティセンターから国家サイバー統括室(NCO)へと改組されたサイバーセキュリティ情報共有システム(JISP)の対象サービスとして登録されました。これにより、安否確認システムを利用する企業や地域がサイバーセキュリティの強化を図ることが可能になります。
JISPの改組と「安否コール」の特長
安否確認システム「安否コール」は、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)に関連するサプライヤー企業に導入されています。そして、2024年12月1日から、NCOが所管するJISPの対象サービスとして特別に登録されることとなりました。この改組により、安否コールはより広範なサイバーセキュリティ対策の一環として位置づけられています。
このシステムは、2007年に静岡県で防災先進県として開発されて以来、東日本大震災や能登半島地震などの実際の災害時でも無事に機能してきました。UXデザインの向上を目指す次世代型のBCPプラットフォームとして設計されており、使いやすいインターフェースとともに、高度な情報セキュリティやプライバシーの保護も実現しています。
JISPの目的と運営
JISPは、官民連携によるサイバーセキュリティ対策を進める努力の一環で、民間企業、地方自治体、政府機関などが一堂に会し、脅威情報やインシデント情報をシェアし、迅速な必要な対策を講じるためのプラットフォームです。この仕組みは、2019年4月から始まった東京オリンピック・パラリンピックにおけるサイバーセキュリティの取り組みを基にしたものでもあります。
2025年に開催される国際博覧会のような大規模なイベントにおいて、JISPが果たす役割は重要で、関係者間での迅速な情報共有や、必要に応じた支援を行うことが期待されています。このような体制は、過去の経験を活かし、安全で安心なイベント運営を実現するための基盤となっています。
株式会社アドテクニカの取り組み
株式会社アドテクニカは、1982年に静岡で設立された企業で、「人と人とのコミュニケーションをデザインする」をスローガンに掲げています。法人向けに様々なデジタルコミュニケーションソリューションを提供しており、2,000以上の法人に対してクラウドサービスを展開しています。この背景には、地域社会を守るための技術開発を継続し、安心で安全な持続可能な都市の実現に貢献するという強い意志があります。
今後もアドテクニカは、安否確認システム「安否コール」や他のクラウドサービスを通じて、地域の安全を守ると同時に、企業のサイバーセキュリティ対策を支援していく方針です。本システムの導入は、企業だけでなく地域全体にとっても恩恵があると期待され、その成長と発展に注目が集まります。