新刊『水族館人2』が描く水族館の未来
日本は「水族館大国」として知られており、全国各地に魅力的な水族館が点在しています。そんな中、株式会社週刊つりニュースが運営するSAKANA BOOKSは、魚や水生生物に特化した本屋であり、今や出版レーベルとしても注目を集めています。2023年4月に刊行された『水族館人今まで見てきた景色が変わる15のストーリー』の続編として、2025年7月10日に新刊『水族館人2情熱と未来をめぐる15のストーリー』が発売されます。
新刊の概要と注目ポイント
『水族館人2』では、新たに15人の“水族館人”にインタビューを行い、これからの水族館をテーマにした内容です。日本の水族館の未来や水生生物の保存、環境教育の重要性に至るまで、多岐に渡るストーリーが収められています。水族館は単なる展示施設ではなく、地域社会とも結びつきながら、重要な文化活動の場として機能しています。
水族館の役割を再考する
近年の水族館には、来館者に楽しんでもらうだけでなく、種の保存や環境教育、研究活動といった役割があります。本書では、これらの新たな視点から水族館の存在意義が論じられています。施設が老朽化する中、新しい水族館がオープンしたり、閉館するものもあったりする中で、どのように進化していくのかが問われています。
15人の水族館人の思い
新刊には、アクアリストや水族館のスタッフ、デザイナー、水族館を支えるために活動している多様な職業の人々の言葉が綴られています。岩田雅光さんのように、古代魚シーラカンスを追い続ける姿勢や、環境保全に取り組む池谷幸樹さんの事例など、それぞれの信念が水族館の未来を形作る要素となっています。
カルチャーと水族館の融合
本書は、単に水族館にまつわる情報を提供するだけでなく、水族館から生まれる様々なカルチャーにも焦点をあてています。水族館のインハウスデザイナーである齋藤未奈子さんや、漫画『大海に響くコール』の作者遊維さんのように、水族館の魅力を表現する人々の活動も紹介されています。水族館でのコントライブを開催する平井まさあきさんのエピソードも、読者を楽しませてくれることでしょう。
書籍情報
- - 書名: 水族館人2情熱と未来をめぐる15のストーリー
- - 編者: SAKANA BOOKS編
- - 定価: 2,310円
- - 発売日: 2025年7月10日
- - ページ数: 256ページ
- - ISBN: 978-4-910596-06-8
現在、SAKANA BOOKSのオンラインストアやAmazonでの予約が可能です。水族館ファンのみならず、生き物に興味を持つ全ての人々に読んでいただきたい一冊です。
SAKANA BOOKSの取り組み
2022年にオープンしたSAKANA BOOKSは、水生生物の素晴らしさを広めることを目的としており、図鑑や絵本、実用書など約1200冊以上の本を取り揃えています。さらに、全国の水族館に関するパンフレットを常時展示し、訪れる人々に多様な学びの場を提供しています。
水族館に行くことを新たな文化として楽しむために、どのようにして水族館が進化し、魅力を発信し続けるのか、ぜひ本書を手に取ってみてください。