和歌山発!次世代モビリティで地方創生を目指すスタートアップの挑戦
かつて繁栄を誇った企業城下町、和歌山市。その影は今、経済的な衰退に苦しんでいる。そんな状況の中、地方を救うカギとして注目されているのが「次世代モビリティ」と呼ばれる新たな交通手段だ。今回は、和歌山市に新たに誕生したスタートアップ企業「glafit」とその代表、鳴海禎造社長の挑戦に密着したドキュメントを紹介する。
企業城下町の歴史
和歌山市はかつて“住友の城下町”として知られ、市内には住友金属の製鉄所が存在し、商業が盛んであった。しかし、バブル崩壊以降、産業構造の変化により、重厚長大型の製造業は縮小を余儀なくされ、商店街も活気を失っていった。人口の流出が進む中、地域経済は次第に顕著な衰退を見せ始めている。
鳴海社長とglafitの誕生
そんな中、立ち上がったのが鳴海禎造社長だ。彼は、自身の車好きという情熱から出発し、アメリカでの電動モビリティのシェアリングサービスの成長にいち早く目をつけて2017年に「glafit」を設立した。彼のビジョンは、地域貢献を重視し、町を再生させることだった。鳴海は製造を中国からの部品供給とフルアウトソーシングに持ち込む「ファブレス方式」を採用し、和歌山の地元企業と協力して製品の組み立てを行った。
成長と調達資金
2021年には、パナソニックやトヨタ自動車系の未来創生ファンドから約10億円もの資金を調達。企業の規模が拡大する中で、多くの専門家が集まる環境が整った。その後、特定小型原付のカテゴリーが導入され、それに伴い新型車両も発表されたが、さらに問題が発生した。違法改造の横行や交通事故が頻発し、社会から「危険な乗り物」というレッテルが貼られてしまった。
新たなる挑戦
鳴海社長はこの逆境を乗り越えるため、新たな四輪モビリティを開発。これは「高齢化社会」に対応したもので、使い手の年齢や体力に合わせた機能を備えるという。東京で行われた新車発表会では、社会が求める安全と利便性をどのように両立させたのかが注目され、多くのメディアに取り上げられた。
未来への道筋
次世代モビリティが持つ可能性は無限大だ。鳴海社長は「町を再生させたい」という強い思いを抱き、地元の活性化を目指して日々奮闘している。彼の挑戦が和歌山に、新たな希望の光をもたらすことができるのか、今後の展開に期待が寄せられている。地域経済の再生、若者の定住促進、そして持続可能な社会への歩みが、次世代モビリティによって具現化されることを願ってやまない。
まとめ
和歌山のスタートアップ、glafitの物語は、地方創生の一つのモデルケースとして注目されている。鳴海社長のビジョンと情熱が、地方を再生する鍵となるのだろう。今後も、彼らの挑戦から目が離せない。プログラムは、テレビ大阪の「やさしいニュース」にて放送されており、TVerやYouTubeでも配信されています。詳しくは公式サイトをチェックしてみてください。