参天製薬とSERI、眼疾患治療を進化させる新たな共同研究を開始

参天製薬とSERIの新たな共同研究SONIC 2.0がスタート



日本の参天製薬株式会社(Santen)は、シンガポール眼科研究所(SERI)との共同研究プログラム、SONIC 2.0を発表しました。このプロジェクトは、視力に影響を与える主要な眼疾患に対する治療法を開発することを目的としています。

SONIC 1.0 からの進化



SONIC 2.0は、2014年からの長期的なパートナーシップの成果を基にしたもので、前回のSONIC 1.0の成果を引き継ぎながら、新たな局面に挑むものです。SONIC 1.0では多角的なアプローチで眼科分野の13件の研究プロジェクトが実施され、糖尿病網膜症や近視、緑内障など、多彩な眼疾患に対応した成果を上げました。

SONIC 2.0では、2,100万シンガポールドルの資金を背景に、より専門的な治療法の開発に焦点を定めています。このプログラムは2025年12月から2028年11月までの3年間にわたる予定で、新たな臨床候補の創出や眼科の薬のパイプラインの拡充を狙っています。

具体的な研究プログラム



SONIC 2.0の主な研究プログラムには以下のようなものがあります:

  • - 新規化合物の探索と緑内障治療への最適化
  • - 抗瘢痕化剤の研究による複数疾患への応用
  • - 近視進行抑制を目指したより良い近視治療薬の開発
  • - 老視に関する新しい非臨床モデルの構築と治療候補評価への適用

これにより、新たな治療法のメカニズムを深く探求し、従来の治療法の限界を超える可能性を持った革新的なアプローチが期待されています。

研究者たちの期待



シンガポール国立眼科センターの最高経営責任者で、SONIC 2.0の研究責任者であるアウン・ティン教授は、この取り組みが新たな治療のブレークスルーにつながることを期待しています。彼は、「SERTIとの相互作用により、革新的な製品開発の強みが結集し、世界中の患者さんに新たな希望をもたらしたい」と語ります。

一方、参天製薬の取締役兼チーフ オペレーティング オフィサーの中島理恵氏は、今回のプロジェクトが眼科医療の進展に向けた重要な一歩であると強調しました。"革新的な研究とパートナーシップを通じて、患者さんに新たな治療法を提供することが我々の使命である"と力強く語っています。

Santenの眼科医療への貢献



参天製薬は、1890年に大阪で設立されて以来、135年以上にわたり眼科分野に特化した製薬企業として、医薬品や医療機器の研究開発を続けています。緑内障、ドライアイ、加齢黄斑変性など、多くの疾患に対して高い水準の医療を提供してきました。世界60か国以上でその製品が利用されており、「Happiness with Vision」の理念のもと、日々患者の目の健康を守るために努力しています。

シンガポール眼科研究所(SERI)について



1997年に設立されたSERIは、アジア太平洋における眼科研究機関の中心として位置しています。視覚に関する問題を解決するための研究を通じて、特にシンガポール及びアジア地域での失明予防に寄与しています。これまでに発表された5,942本以上の科学論文は、その研究の質と深さを物語っています。

眼疾患治療の未来を切り開くSONIC 2.0。参天製薬とSERIの高まる期待のもと、さらなる革新がもたらされることに目が離せません。

会社情報

会社名
参天製薬株式会社
住所
大阪府大阪市北区大深町4番20号 グランフロント大阪 タワーA (受付 25F)
電話番号
06-7664-8621

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