2025年4月22日、当社はベトナム市場で「工作機械IoTモニタリングシステム」の販売を開始します。このシステムは、製造業の課題を解決するために設計された革新的なソリューションです。
製造業は現在、労働力不足や原材料コストの上昇など、様々な困難に直面しています。それに対応するためには、多種多様な設備の稼働データを分析して、経営判断を行うことがますます重要になっています。この流れの中で、当社は2020年から国内で展開していた「工作機械IoTモニタリングシステム」を、この度、ベトナムの法的基準に合わせて再設計し、一般販売を行うことにしました。
ベトナムは自由貿易政策を推進し、豊富な労働力を背景に急速な経済成長を遂げています。また、グローバルサプライチェーンの再構築が進んでいる中で、各国の企業が生産をベトナムに移管し、投資を拡大しています。さらに、政府が「Industry 4.0」を掲げて製造業の高度化を目指しており、自動化やスマート製造を促進する取り組みが進んでいます。当社はこのようなベトナム市場の成長性と潜在能力に着目し、新たな展開を通じて製造業の生産性向上と持続可能な成長を支援することを目指します。
システムの導入により、ベトナムにある製造拠点の稼働状況をリアルタイムで監視できるようになり、日本を拠点とした遠隔管理も可能になります。このように、スマート製造を支援する有力なソリューションとしてご利用いただけます。
この「工作機械IoTモニタリングシステム」にはいくつかの特長があります。まずは、ワンパッケージで提供する点です。必要なハードウェアやソフトウェアを一括してセットにしており、稼働監視ユニット、中間処理機、クラウドシステムが含まれています。これにより、導入後すぐに使用を開始できるのです。加えて、独自の無線技術を採用しており、通信には当社製の2.4GHz無線機を使用するため、配線工事が不要で、設置したその日から利用できます。
さらに、稼働監視ユニットには、CNC検知、積層表示灯検知、電流検知の3つのタイプが用意されており、工作機械の種類やメーカー、年式に関係なく幅広く使用可能です。初めて導入される方でも、視覚的に情報を把握できるように、パソコンやスマートフォンからクラウドシステムに簡単にアクセスできます。稼働状況や稼働率、工場ごとのデータはグラフィカルに表示され、日別・月別のデータや目標達成状況など、さまざまなメニューが提供されます。
このように、「工作機械IoTモニタリングシステム」は製造業のデジタル化を進め、生産性の向上に寄与するだけでなく、業務の効率化やコスト削減も実現可能です。今後の成長が期待されるベトナム市場において、当社の新しいソリューションがどのように役立つのか、非常に楽しみです。ぜひ、この機会にご検討ください。