Vectra AI、MSSP向け新プログラムを発表
カリフォルニア州サンノゼを本拠地とするVectra AIは、企業のサイバーセキュリティニーズに応えるために、マネージド・セキュリティ・サービス・プロバイダー(MSSP)向けの「Vectra AI Clarityプログラム」を開始しました。このプログラムは、エンドユーザー企業が直面するセキュリティリスクを軽減し、MSSP向けの柔軟なサービス提供を実現することを目的としています。
プログラムの特徴
Vectra AI Clarityプログラムの主な特徴は、特定の業界標準に基づいたプリセットされたバンドルやパッケージの提供ではなく、顧客のニーズに応じたカスタマイズが可能である点です。MSSPは、顧客企業の特性に合致したリソースを柔軟に調整することができ、これによりサービスを効果的に運営しやすくなります。これにより、MSSPは顧客ごとの予測可能なマージンを見極め、自社のリソースを有効に配分するための計画も立てやすくなります。
また、Vectra AIのプログラムにより、MSSPは自社の技術を活用し、自社ブランドのサービスとして顧客に提供できる点も大きな魅力です。これにより、MSSPはより良いサービスを顧客に提供し、競争力を高めることが可能になります。
顧客企業のニーズに対応
サイバー攻撃が進化する中で、企業は自社のITチームの負担を軽減しつつ、より高度なセキュリティ対策を講じる必要があります。そのため、MSSPの役割がますます重要視されており、Vectra AIはこのニーズに応える形で「Clarityプログラム」を設計しています。このプログラムでは、エンドユーザーが導入するソリューションは複数年・複数プラットフォームで利用可能な拡張サービス・レベル・アグリーメント(SLA)が提供され、MSSPと顧客の間の関係を強化します。
さらに、プレミアム・サポート・サービスにより、顧客が迅速な保証や、必要なリソースを事前に準備できるようにすることで、安心してサービスを運用できる体制を整えています。これにより、Vectra AIは企業の安心を支え、日常的な監視や問題への対応をスムーズに行います。
パートナーシップの重要性
Vectra AIのワールドワイド・チャネル・アライアンス担当副社長、ランディ・シーマン氏は、MSSPとのパートナーシップ拡充の重要性について強調しています。「MSSPとの連携強化は、私たちの成長戦略に不可欠です。このプログラムを通じて、チャネル・パートナーに対して最適なサービスを提供し、急速に変化するサイバーセキュリティの環境に対応する柔軟なソリューションを促進していきます」と述べています。
Vectra AI Clarityプログラムの展望
アジア太平洋・日本市場でのVECTRA AIのグローバル戦略も進行中です。同社のシニア・ヴァイスプレジデントであるデビッド・サジョト氏は、「日本のMSSPパートナーと協力し、特にハイブリッド環境において直面するサイバー脅威への対策を進め、自社のリソースを活用して顧客の安全を保障するための取り組みが重要です」とコメントしています。
最後に、Vectra AIは2023年の最新技術を駆使し、サイバーセキュリティの現場で必要なリソースの提供と運用支援を通じて、パートナー企業と連携し続ける意向を持っています。これからもMSSPとともに、企業のサイバー防衛を強化するための活動が期待されます。