バーチャル警備システム
2021-02-18 18:46:07

革新的なバーチャル警備システムが経済産業大臣賞を受賞

受賞の背景



日本のオープンイノベーションの推進を目的に設立された「日本オープンイノベーション大賞」が、社会課題の解決に向けた優れた取り組みを表彰しています。このたび、セコム株式会社、AGC株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社NTTドコモが協働で開発した「バーチャル警備システム」が、経済産業大臣賞を受賞しました。


バーチャル警備システムとは?



このシステムは、2019年4月に試作機が発表され、AIを活用した等身大のバーチャルキャラクターが警備業務や受付業務を提供する画期的な技術です。「バーチャル警備員」という3Dモデルが、現実空間を反映したディスプレイ一体型ミラーを通じて来訪者対応を行います。これにより、緊急対応など、熟練した警備員の能力とバーチャルキャラクターの効果的な組み合わせが実現され、新しい警備の形を提供します。

2020年6月には、コロナウイルスの影響を受け、来訪者への検温やマスク着用を促すための実証実験が行われました。この活動により、安全な環境の維持を目指しました。


受賞の理由



今回の受賞は、単なる技術の革新だけでなく、大手企業の協力を通じて社会の人手不足という重要な問題に取り組んだことが高く評価されました。具体的には、セコムオープンラボを拠点に4社が連携し、リーン型開発手法やオープン・クローズ型知財マネジメントを積極的に取り入れながらプロジェクトを推進した点が注目されました。

なお、受賞者にはセコム株式会社の企画部長やオープンイノベーション推進担当リーダー、AGC株式会社の新市場開拓部長、株式会社ディー・エヌ・エーのロボットワークス事業推進室長、NTTドコモの営業担当部長が名を連ねています。


今後の展望



セコムや他の3社は、引き続き連携を深め、バーチャル警備システムの商品化を2021年を目標に進めていく予定です。利用者の反応や機能を確認しながら迅速な改善を行い、社会に寄与する新たな価値を提供することを目指しています。また、「SECOM DESIGN FACTORY」のプロジェクトとして、革新的な商品化に取り組んでいくことで、独創的な価値を生み出すことを計画しています。


結論



「バーチャル警備システム」の受賞は、オープンイノベーションの重要性や、企業間連携による課題解決の可能性を示しています。今後もこの取り組みから生まれる新たな商品やサービスに期待が寄せられており、技術革新が社会に与える影響に注目が集まります。

会社情報

会社名
セコム株式会社
住所
東京都渋谷区神宮前1丁目5番1号
電話番号
03-5775-8100

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