多田地区のアユ放流
2025-07-10 18:19:19

兵庫県川西市で多田地区の子どもたちがアユ放流体験を実施

兵庫県川西市でのアユの稚魚放流体験



兵庫県川西市の多田地区では、6月中旬に地域の小学生と幼稚園児がアユの稚魚を放流する体験を行いました。今年も多田小学校の3年生84人と、多田幼稚園の15人の園児が集まり、学校近くの猪名川・こんにゃく橋付近での活動に参加しました。この活動は、多田支部の猪名川漁業協同組合の主催で、地域の多田小学校区コミュニティ推進協議会や自治会、PTAの支援を受け、地域が一丸となって実施されました。

この日、揖保川漁業協同組合から届けられたアユの稚魚は、体長8~10cmの約3,000匹(約30kg)です。子どもたちはバケツに入った稚魚を一匹ずつ丁寧に川へ放流していきました。放流時には、子どもたちから「ぬるぬるしてるけどかわいい!」や「大きくなってまた戻ってきてね」といった声が上がり、魚が元気に泳ぎ出す姿を見て興奮していました。

アユの生態と地域の取り組み


アユは猪名川の水域にも昔から生息しており、春に川を上り成長し、秋になると下流へ戻り産卵します。そのため、アユは水質の良さの指標とされる重要な魚です。猪名川漁協多田支部では、アユやウナギが再び自然に暮らせる環境を取り戻すために、長年にわたり放流プロジェクトを続けています。

小学生によるアユ放流の体験は10年前から始まり、今では地域の恒例行事として定着しました。毎年、地域の子どもたちが参加し、川の生態系を学ぶ貴重な機会となっています。

放流前の事前学習


放流に先立ち、多田小学校では加藤仁哉支部長による特別授業が行われました。この授業では、猪名川の歴史や、アユ・ウナギの生態について解説され、わかりやすく写真や図を使って学びました。子どもたちは熱心に聴講し、「アユは上流で大きくなるんだ!」「ウナギは海まで行くの?」と興味津々の様子でした。

放流体験の後には、川辺でのゴミ拾いも行われ、子どもたちは魚が生きる環境を保つことの大切さを実感しました。加藤支部長は、「現在の子どもたちは、生きた魚に触れる機会が減っています。この体験を通じて命や自然の価値を感じ取ってくれれば、未来に繋がる学びになると思う」と述べました。

地域の協力と未来への希望


猪名川水系では、複数の漁業協同組合が協力し、アユ、アマゴ、マス、ウナギなどの放流活動を続けています。地域全体が美しい川の環境を守り、命の大切さを理解するための取り組みとして、今回のアユ放流が一つの大きなステップとして位置づけられています。子どもたちの使命感と地域の協力によって、未来への道が開かれていくことを期待したいです。


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会社情報

会社名
川西市
住所
川西市中央町12-1
電話番号
072-740-1111

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