経済崩壊のベネズエラ人を支援する「命のスペイン語レッスン」
南アメリカに位置するベネズエラは、経済崩壊とともに国民の95%以上が貧困に陥り、その中で約4分の1が難民となっているという厳しい現状にあります。この国では、ハイパーインフレが約10年にわたり続き、国内総生産(GDP)はたった3年で半減しました。このような状況にも関わらず、日本ではあまり報道されることがなく、国際的な支援も限られています。
そのような中、「ganas」というNPO法人が運営するプログラム『命のスペイン語レッスン』が立ち上がりました。このプログラムは、ベネズエラ人からスペイン語を学ぶことを通じて、彼らの生活を支える画期的な取り組みです。04年目を迎える今、2024年11月から始まる第13期生の募集が開始されました。
プログラムの概要
『命のスペイン語レッスン』は、ベネズエラ国内にとどまる講師陣からオンラインでマンツーマン形式でスペイン語を学ぶことができます。受講生は、自分のスキルやニーズに合った内容で学ぶことができるため、初めての人から上級者まで参加可能です。また、過去4年半の成果として893人の受講者が、講師の支援を受け、その家族の生活向上に寄与しています。
知識だけでなく支援にもなる
受講料の大部分は、講師への報酬として直接ベネズエラに送金されるため、単なる寄付ではなく、確固たる経済支援となります。この独自のモデルにより、努力する人々の生活が支援され、彼らの未来に希望を与える結果となっています。
ベネズエラでは、2016年以降、国民の大部分が極貧に陥り、難民として国外へ逃れる人々が増加。国際通貨基金(IMF)の予測によれば、2025年には840万人に達するとされています。この状況を背にした受講料の使い道は、ベネズエラ人の生活を少しでも改善し、彼らの自立を助けることになっています。
商品内容
レッスン内容は幅広く、日常会話はもちろん、ベネズエラの文化や社会状況、経済についても学べるため、学びを通じて国の現状を理解することができます。スペイン語のライティング、リスニング、スピーキング能力をバランスよく磨ける工夫があり、リアルタイムで添削も受けられるため非常に効果的です。
受講者からは、講師の質についても高い評価が寄せられており、彼らの支援を通じて学びが深まるだけでなく、交流の中で新たな視点を得ることができるとも述べています。
社会的意義
このプログラムの意義は単なる言語学習に留まらず、ベネズエラ人の生きる力を支えるプラットフォームとして機能しています。彼らを学びの場に活かすことが、多くの人々の生活を支援する力になっているのです。国際的な支援が不足する中で『命のスペイン語レッスン』は、新しい国際協力の形を示す重要な試みとなっています。受講生を募る時期にあたる今、参加してみることをお勧めします。
あなたがスペイン語を学ぶことで、命を繋ぐ力となるのです。
申し込み方法
申し込みはオンラインで可能です。詳しくは
こちらをご確認ください。
総括
ベネズエラの人々に手を差し伸べる機会を得ながら、言語スキルを高める絶好のチャンスがここにあります。困難な状況に生まれたベネズエラ人を支援し、彼らと共に未来に向けて歩んでいきましょう。