大阪・関西万博でのインクルーシブファッションの新展開
2025年の大阪・関西万博の一環として、『点字考案200年視覚障害者の世界を体験する』イベントが開催されます。このイベントでは、視覚障がい者とその周囲が抱える「見えない問題」に焦点を当て、参加者がその世界を体験し、理解を深めることを目的としています。
このイベントの注目点は、フェリシモが運営する「オールライト研究所」が発表するインクルーシブファッション「裏表前後ろのない服」の展示です。4月19日から24日の期間中、ギャラリーWESTで実際にこのファッションアイテムを見たり触れたりすることができます。
インクルーシブファッションとは?
インクルーシブファッションは、視覚障がい者やその他の障がいを持つ人々だけでなく、すべての人が快適に着用できるようにデザインされた服です。「裏表のない靴下」「ポケットTシャツ」「ダブルガーゼパンツ」など、具体的なアイテムはどれも、ストレスや不便を軽減する工夫が盛り込まれています。
裏表前後ろのない靴下
特に注目されるのは、表裏を気にせずに履ける靴下です。つま先に縫い目がなく、かかと部分がないのが特徴で、左右を逆に履いてしまうといったストレスから解放されます。また、サイズはフリーということで、誰でもフィットさせられるのも嬉しい点です。
ポケットTシャツ
ポケットTシャツは、裏返しても前と後ろがわからない便利さを提供します。特に、袖口や衿ぐりはバインダー仕様にしているため、見た目にも美しい仕上がりです。ユニセックスとしてサイズも幅広く展開されており、幅広い年代の方々に楽しんでいただけます。
ダブルガーゼパンツ
さらには、ダブルガーゼパンツも展示予定です。このパンツは、肌が触れる部分も配慮された内側ポケット設計が特徴で、通気性も良く快適に着用できます。ポケットの位置にも工夫が施されており、着た時にタグが見えないよう設計されています。
イベントの詳細
今回のイベントは、毎日新聞社とビジョン・コンソーシアムが共催し、視覚障害に関する様々な体験が提供されます。日時は2025年4月19日から24日までで、様々な視覚障がい体験コーナーが設置されます。点字を打つ体験や、視覚情報に頼らないゲームなど、参加者が体験しながらコミュニケーションを楽しむことができます。
トークショーも開催
4月24日には、フェリシモ「オールライト研究所」の研究員が登場し、具体的な取り組みについて語るトークショーも予定されています。多様性に富んだ社会の実現に向けたアイデアを直接聴くチャンスです。
まとめ
インクルーシブファッションの展示は、ただのファッションにとどまらず、視覚障がい者と全ての人たちが共に幸せな生活を送るための社会的提案でもあります。大阪・関西万博でのこの機会を活用して、見えない世界を体験し、理解を深めていただきたいです。皆さんのご参加をお待ちしています!