ヒューテックノオリンが川崎に冷凍物流拠点を開設予定
ヒューテックノオリンが2027年9月に神奈川県川崎市に冷凍物流拠点を新設することが明らかになりました。この拠点は、単一施設として日本最大の規模を誇り、SGホールディングスグループの一員として低温物流事業の更なる発展が期待されています。
冷凍食品需要の高まりに応える新拠点
ヒューテックノオリンは現在、川崎市川崎区東扇島に冷凍食品の共同配送事業を展開しており、2002年からこの地域で冷凍倉庫の運営を行っています。しかし、近年冷凍食品の需要が増え、既存の保管スペースが常に満杯となる状況が続いています。これによりオペレーションの煩雑さが生じているため、さらなる拡張が求められていました。
新しい拠点の開設により、保管能力は現状の約1.5倍に増強され、収容能力が約55,000トンに達します。この大きな設計変更は、業界ニーズに応えるものであり、高品質なコールドチェーンの維持に寄与するでしょう。
便利な立地と環境への配慮
新たに開設される「GLP 川崎Ⅱ」は、首都高速道路からのアクセスが良好であり、JR鶴見線昭和駅からも徒歩圏内という立地です。このため、都心への輸配送が容易となり、ドライバーの雇用確保にも良い影響を与えそうです。
また、施設内には従業員向けのラウンジやレストラン、無人売店も設置予定で、労働環境の改善が期待されています。環境面では太陽光発電とLED照明の使用、自然冷媒を使用した冷凍機の設置に加え、免震構造を採用することで、自然環境への配慮と災害リスクへの備えがなされています。
今後の展望
「GLP 川崎Ⅱ」は2025年3月に着工され、2027年9月に完了予定です。ヒューテックノオリンはこの新しい拠点を通じて、シナジーを創出し、国内屈指のコールドチェーンを築き上げる計画です。冷凍物流事業の重要性が増す中、ヒューテックノオリンの動向に今後も目が離せません。
新拠点の概要
- - 名称: ヒューテックノオリン川崎扇町拠点(仮称)
- - 所在地: 神奈川県川崎市川崎区扇町15番地GLP川崎Ⅱ内
- - 延床面積: 約38,600㎡(賃貸区画のみ)
- - 収容能力: 約55,000t(賃貸区画のみ)
- - 設備: 移動ラック、垂直搬送機4基、貨物用EV2基、バース29基
- - 開設予定: 2027年9月
今後、この新しい物流拠点がどのように日本の冷凍食品業界に影響を与えるか、その行方に期待が寄せられます。