認知症との向き合い方を変える新たな書籍
特定非営利活動法人イシュープラスデザインが新たに発表した最新刊『ビジネスパーソンのための認知症世界の歩き方』が、2026年9月26日に発売される。この書籍は、全世界で30万部を超えるヒットを記録した「認知症世界の歩き方」シリーズの新作であり、認知症に対するビジネスパーソンの意識を変えることを目指している。
認知症とビジネスの関連性
著者は、イシュープラスデザインの代表でありデザイナーの筧裕介氏と、エーザイグループのテオリア・テクノロジーズ株式会社のCEO坂田耕平氏。この二人は、デザインと経営の視点から、ビジネスパーソンがどのように認知症というテーマを自分のキャリアや業務に結びつけられるかを探る内容になっている。
認知症はただの医療や福祉の問題ではなく、今やすべてのビジネスパーソンが直面するテーマとなりつつある。2024年には日本において「認知症基本法」が施行されるが、それによれば認知症の当事者数は約1,000万人を超え、この問題は社会全体に影響を及ぼすことが明らかになっている。
認知症に対する先入観の打破
本書では、「認知症になると何もできなくなる」という先入観を打破し、環境やコミュニケーションの視点から新たな理解を促進する。認知症の方が直面する実際の日常的な困難を理解することで、単なるリスク管理ではなく、ビジネス機会を見出す視点が得られるというわけだ。
また、仕事や介護の両立といった生活面での問題を「個人の課題」としてではなく、企業や組織の設計問題として捉え直すことで、社会全体のレベルでのアプローチが求められています。
出版記念イベント
新刊発売を記念し、2026年9月30日には筧氏と坂田氏が登壇するオンライン特別トークイベントが開催される。このイベントでは、認知症に関連するビジネスの現状や新たな事業機会を探るとともに、認知症をより理解し、受け入れていくための方法論を提示する予定である。
参加は無料で、Peatixから申し込みが可能。同日夜に行われるこのイベントは、仕事の中で介護を考えるきっかけになる貴重な機会となりそうだ。
未来を見据えた認知症との共生
9月は「認知症月間」としても知られ、この書籍の発行がその認知度向上に寄与することを期待したい。認知症をただのリスクとして捉えるのではなく、今後のキャリアや組織運営において、どれほど重要なテーマであるかを一人一人が認識することが求められている。
このような活動を通じて、認知症に対する理解が深まり、誰もが暮らしやすい社会づくりへの道が拓かれることを望まれる。
書籍詳細
- - 書名: 『ビジネスパーソンのための認知症世界の歩き方』
- - 発売日: 2026年9月26日
- - 定価: 1,540円(税込)
- - 出版社: issue+design books
本書は認知症というテーマがビジネス界に与えられる影響を改めて見つめ直すきっかけとなるだろう。認知症を理解し、ビジネスの視点から考えることで、より良い社会づくりに貢献していくことが期待される。