新潟県は米どころとして有名ですが、近年、環境への配慮が求められています。その一環として、株式会社古町糀製造所が新たな試みを始めることになりました。2025年1月29日から、同社の直営店で米を原料にしたマグカップを提供することが決定しました。この取り組みは、飲料提供時の環境負荷を軽減し、訪れる人々に新たな体験を提供することを目的としています。
【お米を楽しむ新しいスタイル】
新潟市中央区に位置する古町糀製造所では、米糀を使った甘酒をはじめとした多彩な飲料が提供されています。これまで温かい飲み物の提供には使い捨ての紙コップやプラスチック製のフタが用いられていましたが、これからは食用には適さない米を原料の一部として使用した「ライスレジン©」製のマグカップが導入されます。このカップを使った体験を通じて、来店者には環境問題についての意識を高めてもらうことが期待されています。
古町糀製造所は長年、夏季の冷たい飲み物に米製のストローを使用しており、この事実が多くの来店者から関心を集めていました。このことを踏まえて冬季の飲み物提供にも対応した専用の食器が求められた背景があります。同社の理念として、米と糀に根ざした文化を次世代に伝え、持続可能なビジネスモデルを築くことがあり、今回の取り組みもその一環として位置づけられています。
【環境に優しいマテリアル】
使用されるマグカップの「ライスレジン©」は、従来のプラスチックの一部を米に置き換えたもので、持続可能性の観点から非常に優れた素材です。このマグカップは、米の含有率が30%で、残りは他のプラスチックからなります。新潟県産の米も使用されるため、地域経済の活性化にも寄与します。特筆すべき点は以下の通りです。
1.
二酸化炭素排出量の削減:マグカップのリユースにより、従来のプラスチック製品と比較して環境負荷を軽減します。
2.
フードロスの削減:食用とならない米を有効利用することで、廃棄削減にも寄与し、生産者を支えます。
3.
耕作放棄地の拡大防止:持続可能な農業を支援することで地域農業の振興にもつながります。
【協力会社の紹介】
本件の実施に際しては、新潟県三条市にある清水商事株式会社の協力を受けています。同社はライスレジン©を活用した食器商品群「ほわり」を取り扱っており、2022年から商品展開をしています。古町糀製造所のために特別にロゴを刻印したオリジナルマグカップを製作しており、同社の代表取締役である清水様は、この取り組みが消費者にとっての新しい体験となることを期待されています。
【まとめ】
古町糀製造所の新たな取り組みは、新潟が誇る米とその産業の価値を再認識し、環境問題に対する意識を高めるための一手となるでしょう。甘酒を楽しみながら、環境について考えられる場を提供することで、地域の文化や農業の未来を共に考えるきっかけとなることを期待しています。ぜひ、立ち寄って新しい体験を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【店舗情報】
- - 法人名:株式会社古町糀製造所
- - 所在地:新潟県新潟市中央区古町通二番町533番地
- - 代表取締役:小畑宏樹
- - URL:古町糀製造所
- - NSGグループについて:健康、教育、福祉など多岐にわたる事業を展開している。地域活性化を目的とした108法人のグループです。