障害者就労支援の新たな手がかり『Buddy Talk』
株式会社SCIENが提供する新しい障害者就労支援サービス『Buddy Talk』は、最新のAI技術を駆使して、対人不安や緘黙症のある方々が抱える「声を上げにくい」悩みを解決することを目指しています。これは、株式会社チャレンジドパーソンとの共同開発によるもので、障害者就労支援の現場における新しい試みです。ここでは、Buddy Talkがどのようにして就労者の声を引き出し、支援者と効果的にコミュニケーションを続けていけるのかを詳しく見ていきます。
開発の背景:サイレント離職の現実
障害者雇用の現場では、突然の離職が大きな課題となっています。特に、「助けて」と言えない当事者は、精神的に追い詰められるとさらに口を閉ざし、支援者が問題に気づいた時には既に離職の決意が固まっている場合が少なくありません。このような現実を踏まえて、Buddy Talkはユーザーの「元気な時」の会話から不安定な状況を早期に察知し、支援者にレポートとして伝える仕組みを構築しました。
Buddy Talkの特長
1. 予兆を捉える習慣化
システムは、ユーザーが元気なときからアバターとの対話を続け、そのデータを蓄積します。これにより、AIはほんの小さな変化を察知し、「違和感」を支援者へアラートとして通知します。
2. ユーザーフレンドリーな設計
特に対話が苦手な方々のために、直感的に使いやすいUI/UXが設計されています。また、選択肢による回答方式や見やすい字幕、優しい日本語を用いることで、より話しやすい雰囲気を作り出しています。
3. 専門知識の提供
株式会社チャレンジドパーソンとの共同開発により、デリケートなメンタルケアについての深い知見を反映した質問シナリオや共感的レスポンスが整備されています。
4. 詳細なレポート機能
対話内容は即座に構造化され、支援者に共有されます。このレポートは単なる状況確認だけでなく、コミュニケーション上の問題点を深く考察するための重要な手がかりを提供します。
現場の反響
実際に導入した現場では、「支援者には話しにくいが、AIアバターなら話せる」といった声が聞かれています。ユニークなアバターに話しかけることで、当事者は自然に本音を引き出せるようになっているのです。支援員も、アバターを通じて利用者の心の声に耳を傾ける機会が増え、双方にとって良好な関係が築かれています。
今後の展望
株式会社SCIENは、Buddy Talkを通じて蓄積されるデータをもとに、メンタル不調の予測モデル構築に挑む考えです。2026年までに国内10カ所への導入を目指し、より多くの障害者が自分らしく働ける環境作りに寄与する意向を示しています。
代表者のコメント
「科学の力で人々の生活に彩りをもたらす」というビジョンの元、本プロジェクトに取り組むSCIENの代表取締役田端そら氏は、メンタルケアにおける技術の重要性を強調し、安心・安全な環境作りを常に意識しています。
現場のストレスや不安を軽減し、支援員と利用者の心をつなぐ『Buddy Talk』は、これからの障害者就労支援に革命をもたらす存在となることでしょう。