次世代の産学連携プログラム始動
Waveland Groupと東京国際大学(TIU)が共同で、新たな産学連携プログラムを発表しました。この取り組みは、次世代起業家の育成と国際的なスタートアップエコシステムの構築を目的としており、少子高齢化が進む日本社会において、グローバルな視点を持った起業家の育成が急務とされています。
産学連携の背景と目的
現在、日本のスタートアップエコシステムは、急速に変化する国際市場に応じた支援が必要です。このプログラムは、TIUの教育ノウハウと、Waveland Groupが培ってきたM&Aや事業開発の専門知識を融合させたもの。ことに注目されるのは、日本と中東地域を結ぶ新たなイノベーション回廊を構築することです。これにより、国際的競争力を持つディープテック企業の育成を目指します。
具体的 3 つのプログラム
1. 脳科学・行動経済学を活用する教育プログラム
2025年6月25日、TIUのOmid准教授が主催する特別講座「Wired for Success」が開催されました。この講座ではWaveland GroupのCEO、波多野愛奈が講師を務め、脳科学と行動経済学を基にした新たな起業家教育の手法が紹介されました。これにより、約100名の学生が実践的なビジネスモデルの提案を行い、高い評価を得たといいます。特に、SNKと呼ばれる独自のピッチイベントが注目を集めました。
2. 先端科学と産学連携による新しい成果
Waveland Group傘下のインキュベーションプログラム「Waveland X」では、世界的に拡大するニューロマーケティング市場を視野に入れた共同研究が始まりました。このプログラムは、TIUの学生がインターンとして参加し、デジタルマーケティングの分野で新たな手法を学ぶことを目的としています。理論を実務に反映し、数値的に検証できる枠組みを提供することが、このプログラムの大きな特徴です。
3. 東京とUAEのスタートアップブリッジ構築
さらに、Waveland GroupとTIUは、中東の金融特区との連携を通じて、国際スタートアップエコシステムを構築します。この取り組みでは、ドバイで開催されるWIFイベントに日本の学生チームを招致し、新たなビジネス機会を創出することを目指しています。特に、持続可能な成長を可能にするディープテック企業と、中東の資本市場を結びつけることが期待されています。
将来への期待
この産学連携プログラムによって、UAEと日本のスタートアップが連携し、国際舞台での活躍を目指します。AIやフィンテック、ヘルステックなどの領域から見込まれるスタートアップが、直接的な投資を得るための仕組みを構築し、日本の企業が世界市場へ進出する基盤を整えようとしています。
各代表者は、この新たな取り組みを通じて「より良いビジネス」が生まれることを心から期待しています。Waveland Groupの波多野CEOは、今回の連携が資本と技術の融合を促進し、より多くの日本発スタートアップの国際的成功を導くことを強調しています。