ホロラボが挑むスマートシティの未来
株式会社ホロラボ(東京都品川区)は、2024年11月5日から7日、スペイン・バルセロナで開催される「Smart City Expo World Congress (SCEWC) 2024」に参加し、ジャパンパビリオン内の国土交通省「PLATEAU」ブースにおいて、XRデジタルツインプラットフォーム「torinome」を初めて展示します。このイベントでは、世界中から産業リーダーや政府関係者が集まり、最新の都市イノベーションが紹介される場となります。
torinomeの概要
「torinome」は、PLATEAUの3D都市モデルを基にした、インタラクティブな3D地球儀上に様々なデータを重ねて表示するWebアプリ「torinome Web」、現実空間にデジタル情報を重ねる「torinome AR」のほか、一般市民が都市づくりに参加できる「torinome Planner」を含む3つのアプリケーションから構成されています。
これにより、都市計画プロジェクトに市民が意見を反映できる機会が提供され、より良いまちづくりが実現されることを目指しています。特に、東京都八王子市、広島県広島市、兵庫県加古川市のいくつかの市で展開されている市民参加型の取り組みが、具体的なユースケースとして紹介される予定です。
兵庫県加古川市との連携
注目すべきは、兵庫県加古川市において、バルセロナで誕生したオープンソースの参加型民主主義プラットフォーム「Decidim」を日本で初めて導入した例です。このプラットフォームを通じて、市民の意見やアイデアを募集し、「torinome」を活用して作成した3D地図を公開することで、さらに市民の意見を集約する試みが行われています。これにより、地域住民が提案したアイデアを都市計画に反映させることが容易になっています。
Smart City Expo World Congressの意義
毎年開催されるSmart City Expo World Congressは、都市の課題を解決するための新しい技術やソリューションについて情報交換を行う重要な場です。2024年の大会には130以上の国から25,000人以上の専門家が参加し、1,100以上の出展者と600以上のスピーカーが集結すると言われています。幅広いテーマでの講演や展示が行われ、エネルギー、モビリティ、環境など、都市が直面する問題解決に向けた取り組みが披露されます。
まとめ
ホロラボの取り組みは、スティーブ・ジョブズが「未来を見渡すためには、過去を理解し、現在に適応する必要がある」と語った通り、デジタル技術と市民の参加を通じて、より良い未来都市の構築を目指しています。バルセロナでの出展を契機に、国内外でのさらなる連携と取り組みが期待され、スマートシティ実現に向けた大きな一歩となることでしょう。