新ブランドento登場
2017-03-09 16:55:52
奥出雲町の伝統工芸が生んだ新ブランド「ento」誕生!
奥出雲町の新ブランド「ento」が誕生
島根県奥出雲町が誇る伝統工芸品「雲州そろばん」が、新たな価値を求めて新ブランド「ento」を立ち上げました。このブランドが目指すのは、ただの伝統工芸品ではなく、日常生活に彩りを添えるアクセサリーとしての提案です。
地元伝統工芸の再生へ
奥出雲町では、地方創生の取り組みの一環として、伝統産業であるたたら製鉄から派生した雲州そろばんの産業再生を進めています。その活動の一環として「若手職人プロジェクト」が立ち上げられ、新たな商品開発に挑んでいます。若手職人たちが創造したのが「ento」で、主に女性や親子、ビジネスシーンにおける良縁を結ぶアイテムとして期待が寄せられています。
アクセサリーのラインナップ
第一弾として発表されたプロトタイプは、ネックレスやブレスレットなど全16点で、すべて奥出雲で作られたアイテムです。特に、島根県浜田市の亀谷窯業有限会社とのコラボレーションによって、出雲産の来待石を使用した釉薬で装飾されたアクセサリーは、伝統工芸と現代のデザインが融合した逸品です。
町の誇りを再確認
雲州そろばんは、江戸時代から続く伝統があり、その高い技術と品質から多くの支持を集めてきました。しかし、少子化や職人の高齢化が進む現在、産地としての存続が危ぶまれています。「ento」のブランド展開によって、地域住民や職人たちの誇りを再確認し、新たな仕事を創出することを目指します。
地元と学生の連携
このプロジェクトには、島根リハビリテーション学院や島根大学の学生も参加し、共同でプラットフォームを設立。大学のデザイン学部とのコラボレーションによって、日本デザインウィーク2016の世界学校作品展では、学生賞部門でグランプリを受賞した実績もあり、若手の力を証明しました。
未来への展望
今後も「ento」はアクセサリー以外の展開を予定しており、さらなる商品の開発を行いながら、地域の魅力を発信していくつもりです。奥出雲町は、スサノオノミコトとイナタヒメが結ばれた地としても知られ、良縁や幸運を象徴する場所となっています。伝統的な技法を受け継ぎつつも、新しい価値を生み出す「ento」は、地域に新しい風を吹き込む存在となることでしょう。
「雲州そろばん」が持つ歴史と伝統が、現代のライフスタイルに如何にマッチするかが、これからの大きな注目ポイントとなります。「ento」というブランド名には、そうした願いと希望が込められているのです。これからも、地域の活性化と、若手への道筋を拓く「ento」の動向に目が離せません。
会社情報
- 会社名
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奥出雲町
- 住所
- 島根県仁多郡奥出雲町三成358-1
- 電話番号
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