津南醸造の新境地 - 全国知識製造業会議2025
2025年4月18日、津南醸造株式会社が株式会社リバネス主催の「全国知識製造業会議2025」に出展し、自社の新製品や展望を披露しました。同社の代表取締役である鈴木健吾氏は、キーノートセッションにも登壇し、中小企業の国際展開についての洞察を共有しました。
津南醸造とは?
新潟県中魚沼郡津南町に本社を構える津南醸造は、日本有数の豪雪地帯に位置しています。ここで作られる日本酒は、標高2,000m級の山々から湧き出る天然水や地元産の酒米を用いた酒造りが特徴です。「Brew for Future〜共生する未来を醸造する〜」というブランドコンセプトのもと、自然との調和を大切にしながら革新的な技術を取り入れた酒造りを行っています。
出展内容と地域連携
ブースでは、「郷(GO)GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition」や、地域連携商品であるFARM8の発酵スイーツ「醸グルト」が展示されました。これらの製品は、新潟県の自治体やスタートアップ企業からの注目を集め、具体的なアドバイスや期待の声も多く上がりました。
特に、「郷(GO)GRANDCLASS 魚沼コシヒカリEdition」はASEAN市場でも人気を博しており、展示された乳酸菌発酵酒粕ヨーグルト『JOGURT-醸グルト』が特に評価されています。これらの製品は、日本酒の酒粕を利用した革新的な発酵食品で、消費者に新たな楽しみ方を提供しています。
キーノートセッションの内容
鈴木健吾氏のキーノートセッションは「すべての中堅・中小が東南アジアに進出すべき理由」というテーマのもと、具体的な事例を交えながら進められました。中小企業のグローバル展開において、文化や地理的親和性の高いASEAN地域へのアプローチが有効であることを主張し、自社の成功例としてシンガポールのスタートアップ「ProfilePrint」との協業を紹介しました。
また、2025年に行われる「令和6酒造年度 越後流酒造技術選手権大会」で新潟県知事賞を受賞したことも語り、伝統的な技術と現代のテクノロジーを融合させる試みが評価されています。鈴木氏は「ASEANの食卓に日本酒を届けることが、結果として世界中の人々の生活を豊かにする第一歩になる」と、地域資源の国際的価値の再発見を訴えました。
まとめ
津南醸造の出展は、ただ単に製品の紹介にとどまらず、国際展開や地域との連携といった新たな挑戦を示すものとなりました。今後の津南醸造の動向から目が離せません。新しいビジョンのもと、さらなる発展が期待されます。
詳細については、
津南醸造の公式サイトをご覧ください。