箱根登山バスに新技術「ウルトラファインバブル」の温水洗浄機が導入

箱根登山バスにおける新たな洗浄技術の導入

近年、環境保護への関心が高まる中、株式会社丸山製作所が手掛ける「MUFB温水洗浄機」が箱根登山バスに導入されました。この洗浄機は特にウルトラファインバブル技術を活用しており、洗浄効果が期待されています。

ウルトラファインバブル技術とは？

ウルトラファインバブルは、直径1マイクロメートル未満の微細な気泡で構成されています。この気泡は水の表面張力を打破し、汚れの奥まで浸透して効果的に洗浄します。株式会社丸山製作所によれば、この技術を使用することで、洗浄時間を短縮できるだけでなく、水や燃料の使用量も減るため、持続可能な社会づくりに寄与することができます。

箱根地域ならではの課題

箱根地域は、冬季に雪や氷が発生しやすく、道路の融雪剤が使用されます。これが車両に付着することで、泥汚れと共に腐食の原因となるため、定期的な洗浄が欠かせません。従来の洗浄方法では、このような汚れを効率良く取り除くことが難しい問題がありました。

MUFB温水洗浄機の効果

新たに導入されたMUFB温水洗浄機は、優れた洗浄力で特に塩化カルシウムや油汚れに効果的です。例えば、ウルトラファインバブル水を利用することで、従来の水道水に比べて塩分濃度を約21%低減、作業時間も大幅に短縮できるとのことです。

箱根登山バスの整備工場を担当する高橋氏は、「この機械は特に油汚れをよく落とす」とコメント。従来の高圧洗浄では取り切れなかったグリースなども簡単に洗浄できるため、作業効率が向上し、車両の保守も手軽になりました。

また、運輸部の杉浦氏も、「洗浄作業の頻度が上がることで、車両の状態維持に寄与するだろう」と期待を寄せています。