水川千春の個展『根の花』:あぶり絵の魅力
2023年11月3日から13日まで、東京都文京区のギャラリーマルヒにて、水川千春の個展「根の花」が開催されます。水川は、2006年から日本全国で「あぶりだし」に取り組み、独自のアート表現を確立してきた作家です。もともとは冬の室内遊びだったあぶりだしを、新たな日本画として昇華させています。
あぶり絵の独自展開
あぶり絵とは、火を使って絵を描く独特な技法で、水川はこの手法において「水」と「火」を融合させた精緻な作品を制作しています。近年の作品では、焦げ跡が描く偶然性をも美として取り入れ、自然が創り出す小宇宙のような世界観を表現。特に、海水の湿度変化によって現れる塩の結晶のような動きが、作品に生命感を与えています。今回の展示では、会場となる蔵の大正時代の歴史にインスピレーションを受けた「根」と、そこから伸びる四季折々の花々がモチーフとなっています。
展覧会の詳細
展覧会は以下の詳細で行われます。
- - 会期:2023年11月3日(木・祝)〜11月13日(日)
- - 時間:12:00〜18:30
- - 場所:ギャラリーマルヒ(東京都文京区根津2-33-1)
- - 主催:gallery ayatsumugi
また、11月6日には、公開トークイベント「粒子の言葉をつむぐ」が開催され、研究者の大室悦賀氏と水川自身が参加します。参加費は無料で、オンラインでも参加可能です。事前申し込みが必要なので、参加希望の方は早めにお申し込みを。
水川千春のプロフィール
水川千春は1981年に大阪で生まれた美術作家で、主に「あぶりだし」を用いた作品を発表しています。水や火の特性を最大限に活かした独自の描画手法は、見る者を魅了します。また、水川は他にもライブパフォーマンスや舞台背景制作、音楽とのコラボレーションなど幅広く活動しています。詳細な活動歴や作品については、
こちらを参照してください。
結論
水川千春の個展『根の花』は、伝統的なあぶり絵が現代アートとして新しさを感じさせる素晴らしい展示です。日本の文化と自然の美が見事に融合した作品たちを、ぜひ会場で体験してください。