ホテルの荷物預かりを革新する「バゲッジステーション」とは?
株式会社オカムラが新たに手掛ける無人荷物預かり保管庫「BAGGAGE STATION(バゲッジステーション)」が、2025年11月より発売される予定です。この革新的なシステムは、宿泊客の荷物預かりの効率を大幅に向上させることを目的に開発されました。
「BAGGAGE KEEPER」に続く新たなソリューション
オカムラは、2020年に自動搬送型荷物保管システム「BAGGAGE KEEPER」を販売しました。このシステムは、大きな荷物やスーツケースを効率的に収納することが特徴ですが、新築のホテルなどでは設置スペースの確保が難しい、また多様なサイズや形状の荷物に対応できないという課題が浮き彫りになっていました。そこで、新たに開発されたのが「BAGGAGE STATION」です。
先行導入:ホテルメトロポリタン
「BAGGAGE STATION」は、2025年8月に東京都豊島区のホテルメトロポリタンに先行導入され、その実用性が検証されています。このホテルは既に「BAGGAGE KEEPER」を導入しており、非常に高い稼働率を誇りますが、今後の機能改善のために「BAGGAGE STATION」の設置が決まりました。
ロッカー型の新システム
「BAGGAGE STATION」はロッカー型の保管庫で、タッチパネル式の受付、QRコード認証、多言語対応、電気錠制御など、利用者が簡単に操作できる機能を備えています。設置は最小3扉から可能で、最大100扉まで拡張できます。これにより、ホテルのデッドスペースを活用して荷物預かりサービスを効率化することができます。
具体的な仕様
- 大:幅380mm × 奥行590mm × 高さ890mm
- 小:幅380mm × 奥行590mm × 高さ418mm
1. 上段:操作ユニット、下段:ロッカー(大)
2. 上段:ロッカー(大)、下段:ロッカー(大)
3. 上段:ロッカー(小)×2、下段:ロッカー(大)
- タッチパネル液晶
- 多言語表示と音声対応
- QRコード認証
- 電気錠制御
- LEDによる利用状況表示
実証実験の重要性
ホテルメトロポリタンでの実証実験は、使いやすさ、運用の円滑さを確認するための重要なステップです。宿泊客が自分の手で荷物を預け、取り出せる仕組みは、顧客満足度向上につながると期待されています。また、運用面での問題点についてもヒアリングが行われ、今後の改善に役立てられます。
快適な宿泊体験を提供するために
ホテルメトロポリタンは、東京の池袋駅から徒歩3分という絶好の立地を持ち、805室の客室と共に多彩なレストランやフィットネス施設を提供しています。「BAGGAGE STATION」は、このホテルのサービス向上に大きく寄与することでしょう。
新しい荷物預かりシステムの導入は、空間の有効活用と利便性の向上を図るものであり、宿泊客に新たな快適な体験を提供します。今後の運用を通じて、より良いサービスが実現されることが期待されるでしょう。
公式HP:
ホテルメトロポリタン