口腔健康とコロナ
2020-10-21 14:00:02

新型コロナ禍が口腔健康意識に与える影響とその実態とは

コロナ禍による口腔健康への影響



2023年11月8日は「いい歯の日」として知られていますが、今年は特に新型コロナウイルスがもたらした影響が調査で明らかになりました。調査は全国の10代から70代までの男女1,000人を対象に行われ、コロナの影響で歯科受診や口内健康に対する意識がどのように変わったかを探ろうとするものでした。

歯科受診の態度の変化



調査によると、61.7%の人々が新型コロナの影響で「歯科受診や健診を控えたい」と回答しました。また、約73.8%の人が「歯科医院でのコロナ感染は起きていない」という事実を知らなかったことも分かりました。このことから、コロナ禍において感染を恐れるあまり、必要な治療や検診を避ける傾向が見られます。

さらに、マスク着用が普及し、口を大きく動かすことが少なくなったことで、笑顔を見せる機会も減少し、口内の健康に対する意識が薄れているという回答が44.3%から寄せられました。特に25.4%の人が「マスクによって、歯の健康や口臭を気にする機会が減った」と述べています。これらはすべて、口腔健康を損ないやすい環境を示しています。

かかりつけの歯科医院の重要性



一方で、調査によると、かかりつけの歯科医院があると答えた人は70.1%に達し、前回調査よりも6ポイントの上昇が見られました。また、その満足度は79.5点と高評価を得ています。かかりつけの医師がいることで、安心して治療を受けやすくなるという意識が根付いていることがわかります。通院経験のある97.3%が「かかりつけの歯科医を持つことは有益」と回答し、定期的な受診が意識されるようになっています。

理想とする歯科医師像



この調査でも、理想とする歯科医師の条件が明らかになりました。「高い技術」を求める人が74.0%、そして「丁寧な治療」や「人柄・優しさ」が続く中で、特に男性では福山雅治さん、女性は天海祐希さんといった有名人の名が挙げられています。これは、歯科医師に対する期待度や信頼度を示しています。

口内環境に対する自信



次に、口内環境に関する認識も調査されました。自分の歯の本数に関しては、年齢とともに減少し、70代では平均21.8本と確認されています。さらに、歯や口腔に関する悩みとしては「食べ物が挟まる」という意見が29.8%にのぼり、口内健康に対する自信がないと答えた人は73.0%に達しました。

オーラルケアの実態



オーラルケアについても調査があり、87.3%の人が歯磨きを行っていることが分かりましたが、実際の歯科医院でのオーラルケアを受けている人は半数に満たない結果でした。自宅で行うケアと比べ、専門のケアが不足している現状が見えます。

まとめ



新型コロナウイルスの影響で、歯科医院への通院が控えられる状況が続いています。しかし、今後はかかりつけ医の存在や、定期的な受診が重要視されることが予想されます。一方で、口腔健康を維持することで全身の健康も向上するという意識が広がることが求められます。歯の健康に気を使うことは、身体全体の健康にも良い影響を及ぼすのです。

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