未来の働き方
2022-11-18 15:00:02
大手企業役員が語る未来の働き方とデジタルトランスフォーメーションの行方
大手企業役員が語る未来の働き方とデジタルトランスフォーメーションの行方
2022年11月、東京で開催されたリーダーシップ・フォーラムは、カルチャーラボ社とロバート・ハーフ社の共催によるもので、3年ぶりの実施となりました。このフォーラムには、金融、製造、医療、消費財などの分野から、国内外の大手企業役員31名が参加し、未来の働き方やデジタルトランスフォーメーション(DX)についての活発な議論が行われました。
参加者の中には、外資系金融会社に就職したばかりのZ世代の羽鳥世将氏もおり、彼は「多くの発言に元気づけられ、勇気をもらった」と話しました。一方、auじぶん銀行の調査によれば、Z世代の約60%が「お金の不安」を抱えているという現実もあり、経済の低迷や賃金の伸び悩みが影響を及ぼしています。
フォーラムのテーマ
このリーダーシップ・フォーラムでは、「リスクを取らない現状維持の日本をどう乗り越えるか」というテーマが中心でした。ディスカッションは、カルチャーラボ社のファウンダーである嶋田文氏の問いかけからスタートし、企業文化の改善やアジャイルなチーム作りについて考察が行われました。特に、日本におけるデータ活用の遅れや同調圧力の課題、旧来の縦割り組織による制約なども議論に上がりました。
多様な視点での議論
多様な経歴を持つ参加者たちは、困難な時代における収益モデルやキャリア形成の新しいアプローチについて意見を交わしました。デジタル時代において持続可能な職業や日本の終身雇用制度の課題、そしてダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)がどのように変革に結びつくかについての議論は、非常に興味深いものでした。
変革への高い意欲
参加した企業役員たちは、DXに対する意欲が非常に高いことを示しました。しかし、ただ既存のビジネスプロセスを自動化するだけでは不十分であり、事業モデルそのものの革新が必要だと強調しました。このDXの過程で、人工知能(AI)が将来的に多くの仕事を淘汰すると同時に、新たなクリエイティブな仕事も生み出されるとの見通しも共有されました。政府も人材教育に大きな投資をすることを公言しており、まさにDXは重要な人材育成の柱となるでしょう。
参加者の感想とコミュニティの重要性
嶋田氏は「同じ志を持つ人々が新たなアイデアを議論し続けるコミュニティを作ることが目標」と述べ、参加者たちもこのフォーラムを楽しみ、意義深い時間を共有しました。今後も、こうした議論を通じて日本のビジネス環境が進化していくことを期待したいです。
終わりに
このリーダーシップ・フォーラムでは、未来への期待と不安が交錯する中、企業役員たちのエネルギッシュな討論が繰り広げられました。変化の波を受け入れ、新たなチャレンジに挑む姿勢が強く感じられるイベントでした。どう未来の働き方が形成されるのか、引き続き注目していきたいと思います。
会社情報
- 会社名
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カルチャーラボ株式会社
- 住所
- 東京都港区高輪2-1-13
- 電話番号
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