子供たちの新たな居場所をVRで体験！古民家利用のデモクラティックスクールASOVIVA

古民家での新しい学びの形、ASOVIVAがVRで公開！

近年、教育現場において「不登校」の子どもが増加しています。文部科学省の調査によれば、2021年度には約19万6千人の小中学生が不登校となったとされています。この問題に対処するため、特定非営利活動法人ASOVIVAは新しい試みを始めました。大阪市立大学大学院との共同で、古民家を活用したフリースクールの内部をVRで見学できるプロジェクトです。

VR見学の背景

この取組は、空き家問題と不登校問題の解決を目指しています。特に不登校の子どもたちは、学校に行かないことに対し強い自責の念や孤立感を抱えがちです。そのため、安心して過ごせる場所の必要性が高まっています。ASOVIVAは、かつて不登校だった代表理事の長村氏の経験から、子どもたちがリラックスできる環境を提供しようとしており、古民家の温もりがその背景にあります。

古民家の魅力

ASOVIVAは古民家へ移転してから1年7ヶ月が経過し、その影響は子どもたちの活動に顕著に現れてきました。研究論文では、古民家特有の間取りや配置が子どもたちのコミュニケーションや学びに好影響を与えていることが示されています。これにより、単なる見学にとどまらず、社会全体に向けた新たな提案として、空き家を利用した教育のモデルを広める狙いもあります。

ASOVIVAの教育理念

ASOVIVAは「人は自ら学び育つ存在である」という理念のもと、子どもたちが主体的に運営に関わる場を提供しています。5歳から18歳までの子どもが対等に交わるこの学校では、強制的な宿題やテストは存在せず、それぞれが自由に自分の活動を選択できる環境が整っています。子どもたちは自分で決定し、その結果を受け入れることを学び、対話を通じて自己を深め、自信を育んでいきます。

VRの公開について

このVR見学により、ASOVIVAの活動内容や環境を自宅に居ながら体験することができます。全国の家庭に向けて広く発信することで、教育の新たな選択肢として広まることを期待しています。現場を訪れることが難しい状況でも、VR技術によって、ASOVIVAが提供する居場所がどのようなものかを具体的に知ることができるのです。