信楽の新たな食器ブランド『TOU』
滋賀県の信楽で生まれた新しい業務用食器ブランド「TOU(トウ)」が、2025年8月より一般販売を開始します。このブランドは、信楽の土を利用して、ただの伝統の再生産ではなく、現代の暮らしにぴったりな形へと進化しました。
「TOU BASIC」の特徴
「TOU BASIC」は、「気を使わずに毎日使える土の器を届けたい」という願いのもとに開発されました。信楽の強化陶器の技術を基にし、土の温かみと独自の釉薬の豊かな表情がうまく融合しています。これまでの土の器が重い、扱いにくいというイメージを一新し、手に取ると軽やかで口に運ぶと滑らか。どんな料理にも自然となじむデザインが特徴です。
「TOU」を作り上げるための努力
「TOU」シリーズが誕生するまでには、5年以上にわたる試行錯誤がありました。職人たちは、信楽の土を生かしながら、現代の食文化にマッチした器作りに挑み続けました。それにより、強度と美しさを兼ね備えた製品が完成しました。
伝統と革新の融合
「TOU BASIC」は、軽量で薄く、重ねて収納できるのが大きな魅力です。また、電子レンジや食洗機にも対応しており、使いやすさを重視しています。さらに、表面の釉薬もなめらかで、汚れが付きにくく、ストレスなくお手入れが可能です。このように『TOU』は、伝統技術を継承しつつも現代のライフスタイルに見合う新しい器を提供することを目指しています。
「TOU Meister」シリーズの紹介
同時に発表された「TOU Meister」は、信楽の伝統を生かし、熟練した陶工によって作られています。無駄な装飾がなく、素朴な美しさが魅力のこのシリーズは、天然素材から作られた釉薬の個性が表現されており、使えば使うほど手に馴染む特性があります。各器の素材感がそのまま生かされており、飽きの来ないデザインが特徴です。
信楽の釉薬が織りなす美しいハーモニー
信楽の鉄分が豊富な土は、器の色調に深みを加え、料理を引き立てる役割を果たしています。釉薬は、素焼きの後に施されることで強度が増し、さらに水をはじく特性を持っています。こうして生まれる器は、素材と味付けのような関係にあり、いわば料理のパートナーと言えます。
信楽の作り手たちの誇り
信楽には、今でも器作りにこだわる作り手たちがいます。彼らは、世代を超えて技術を継承し、それぞれの特性を生かした作品を生み出しています。『TOU』では、「作り手」としての誇りを大切にし、素材を引き立てる器作りを追求しています。
オンラインストアの開設
そしてついに、この「TOU」シリーズが一般客向けにECサイトで購入可能になりました。業務用としての利用はもちろん、一般家庭でも楽しんでいただけます。これを機に、ぜひ信楽の新たな魅力を家庭の食卓で堪能してみてください。
まとめ
信楽の伝統工芸が日常の食卓に寄り添い、私たちの暮らしを豊かにする「TOU」。この器がもたらす新しい食体験をお楽しみに。製品や卸売に関するお問い合わせは、TOU広報担当までご連絡ください。信楽の温かみを感じられる「TOU」をぜひあなたの食卓に取り入れてみてください。