千葉大学が織り成すリユース活動
千葉大学環境ISO学生委員会は、環境意識を高めるために、古本や古着を集めて格安で販売するイベントを開催しています。この取り組みは、学内のごみ削減を目指すもので、2008年度から毎年実施されています。利用者にとってもリーズナブルな価格で書籍を手に入れられることから、参加者から好評を博しています。
古本市の開催
毎年1月に卒業生や退職する教員から書籍を回収し、春に開催される「古本市」。今年は特に秋のイベントを新たに設け、より多くの学生や教職員に利用してもらうことを目指しました。
第1回古本市の実績
- - 開催日時: 2023年4月9日(水)~11日(金)
- - 来場者数: 164人
- - 売上冊数: 64冊
- - 売上額: 37,400円
- - 寄付先: 日本赤十字社の海外救援金
春の古本市はこのような成果を上げ、参加者にとっては購入した書籍が必要な学業に役立つだけでなく、環境への啓発活動にも貢献していることを実感できます。
第2回古本市の成果
- - 開催日時: 2023年10月7日(火)・8日(水)
- - 来場者数: 187人
- - 売上冊数: 113冊
- - 売上額: 46,200円
- - 寄付先: ユニセフ
秋の開催は特に多くの来場者を記録し、寄付先にはユニセフを選ぶことで国際的な支援にも寄与することができました。
古着市の新たな取り組み
昨年度からの試みとして、「古着市」もまた大きな反響を呼んでいます。全品100円というリーズナブルな設定で、さまざまな古着が販売され、学生同士での流通の輪が広がっています。これにより、環境に優しいファッションの普及にもつながっています。
- - 開催内容: 2023年10月7日(火)・8日(水)
- - 来場者数: 187人
- - 売上点数: 15点
- - 売上額: 1,500円
- - 寄付先: 国際NGOプラン・インターナショナル
協力校との連携
今年度は、教育学部附属中学校の生徒とも連携し、中学校内でのリユースの啓発活動を進めました。中学生が回収した古着と古本をもとに、地域の公民館でフリーマーケットを実施しました。
- - 開催日時: 2023年10月12日(日)
- - 来場者数: 22人
- - 提供点数: 古本89冊、古着64点
このフリーマーケットは、すべて「0円」で提供する形式となり、多くの方に利用していただきました。今回の取り組みを通じて、リユースの意義をしっかりと伝えることができたと実感しています。
参加学生の声
参加した学生たちは、このプロジェクトの意義を強く感じています。
- - 早川佳那(工学部2年): “古本市での利用者の笑顔が嬉しい。”
- - 松井惺大(法政経学部2年): “リユースの流れを生むことができた。”
- - 佐藤朋(教育学部2年): “必要なものを使うことの大切さを実感。”
若い世代がこのような取り組みに参加し、自らの手で環境保護活動に寄与できることは大きな意義があります。
千葉大学環境ISO学生委員会について
千葉大学環境ISO学生委員会は、地域社会に開かれた環境マネジメントシステムを運用し、学生が主体となって環境活動を推進しています。毎年約200名が参加し、さまざまな取り組みを行っており、その成果は着実に社会に影響を与えております。
公式サイト:
千葉大学環境ISO委員会