アスクルのシステム障害、ランサムウェア感染による影響
アスクル株式会社は、2023年10月19日(日)に外部からの不正アクセスが確認され、ランサムウェア感染の疑いがあるシステムに対して、即座に切り離しとネットワーク遮断が行われました。この対応により、「ASKUL」「ソロエルアリーナ」「LOHACO」といったサービスの受注が一時停止される事態となっています。
現況の詳細
現時点では主に物流システムにおいて障害が発生しており、特にWarehouse Management System(WMS)が影響を受けています。これにより、物流センターでの入出荷業務は停止し、アスクルグループのLOGIST社が担当している物流業務(3PL)も同様に影響を被っています。顧客やビジネスパートナーには多大なる迷惑をかけており、アスクルは心からお詫び申し上げているとのことです。
障害の影響と個人情報の流出について
アスクル側では、現時点で個人情報や取引先情報の外部流出は確認されておらず、万が一の事態が発生した場合は、速やかに報告するとしています。内部調査は進行中で、流出の可能性が高い場合には必要な対応を行っていくとのことです。
対策本部の設置と復旧計画
障害発生後、アスクルは14時に対策本部を立ち上げました。この本部には「事業継続部会」と「IT復旧部会」が設けられ、外部の専門機関やセキュリティ企業から約30名のエンジニアが協力しています。これにより、社内エンジニアも加わり、全体で100名規模の調査チームが結成されています。
詳細な調査と解析
調査チームは、システムの詳細なログ分析を行い、原因や障害が発生した範囲について詳しく調査しています。アスクル社は、全社を挙げての取り組みで、システムの早急な復旧とサービス再開を目指しています。今後も進捗について適宜情報を提供するとのことです。
結論
アスクル株式会社では、ランサムウェアの感染によって困難な状況が続いていますが、強固な対策と体制を整え、迅速な復旧を目指しています。顧客や関係者への影響を最小限に抑えるため、全力で取り組む姿勢が見受けられます。今後の動向に注目が必要です。