2026年卒就活生の現状
2025-06-06 08:22:35

2026年卒就活生の現状とメンタルヘルスの課題が明らかに

株式会社文化放送キャリアパートナーズが実施した「2026年卒ブンナビ学生調査」の結果が最近発表されました。この調査は、2026年春に就職を希望する大学生や大学院生を対象に行われ、3月中旬から下旬までの期間に収集した95件の有効回答から成り立っています。調査内容には、内定状況、メンタルヘルスの懸念、自動生成AIサービスを用いた就職活動の活用など多岐にわたるテーマが含まれています。

まず注目したいのは、内定状況に関するデータです。調査結果によれば、複数の内定を持つ学生は12.6%であり、前年に比べて10.4%も減少しました。このうち、実際に2社以上の内定を承諾した学生は33.4%に上るとされています。このことから、就職活動がより難航している様子が伺えます。また、内定承諾書や内定承諾連絡に対する拘束力についての認識も変化しており、「必ず入社しなければいけない」と感じている学生は9.5%であり、昨年の19.9%から大きく減少しています。この傾向は、若い世代の就業への考え方の変化を示唆しています。

次に、自動生成AIサービスの利用に関するデータも注目に値します。自己PRや志望動機をAIを用いて作成したいと考えている学生は31.4%であり、前年よりも12.4%増加しています。また、AIを使用することについて「どちらかといえば問題ない」と答えた人は70.9%もおり、AIの活用がますます受け入れられている様子が浮かび上がります。就活における新たな手法として、AIが役立つ可能性は依然として大きいと言えるでしょう。

一方、気になるのは就職活動中のメンタルヘルスの状況です。調査によると、就活中にメンタルヘルスに関する悩みを抱えたかどうかについて「ややある」という回答が51.6%に達しています。その主な原因は「面接や試験などの選考を受けることへのプレッシャー」であり、これが75.5%の学生にとっての課題となっています。このデータは、就職活動の過程で多くの学生が心理的負担を感じていることを示しており、メンタルヘルスケアの重要性が高まっていることを意味します。

また、就活の進行状況に関するトピックスも興味深いです。「まだ内定をもらっていないので、就職活動継続」が50.5%、逆に「就職活動を終了した」が15.8%を記録しました。本選考のエントリー数が3~5社が最多であり、選考中の企業が0社という回答も25.3%に上りました。この結果は、現在の就活市場の厳しさを反映していると言えます。

さらに、内々定の状況も重要です。これまでに内々定を受け取った学生は過半数を超えており、その一方で未内定の学生も依然として影響を受けていることがわかります。内々定した企業への入社意思は49.1%と、これも昨年に比べて低下しています。これらのデータは、学生たちが内定の獲得に苦慮している様子を示すものです。

このように、2026年卒業予定の学生たちの就職活動がどのように進展しているのか、またその中で抱えるメンタルヘルスの課題について、多様な視点からの洞察が得られました。今後もこのような調査結果が学生の支援に役立つことを期待したいです。

さらに詳しい結果やデータを知りたい方は、株式会社文化放送キャリアパートナーズの公式サイトより情報を入手することができます。


画像1

画像2

画像3

画像4

会社情報

会社名
株式会社文化放送キャリアパートナーズ
住所
東京都港区海岸1-11-1ニューピア竹芝ノースタワー16F
電話番号
03-5776-3210

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。