越境ECの新たな防衛策、ジグザグが不正決済を防止
日本のEC業界は、2023年に発生したクレジットカード不正利用被害が過去最高を記録し、その金額は約540.9億円に達しています。この状況は新型コロナウイルスの影響でEC利用が急増したことにより、国内外での不正決済リスクが高まる中で浮き彫りになっています。そこで、株式会社ジグザグが提供する『セキュア・ペイメント』という不正決済防止機能が注目されています。
セキュア・ペイメントの背景と実績
ジグザグは、2018年からオンライン事業者向けに『セキュア・ペイメント』を提供してきました。この機能は、海外でのクレジットカード不正決済を未然に防ぐために開発されました。この間、累計で30,124件、約12億円相当の不正決済被害を未然に防いできたとのことです。最近のデータによると、2024年1月から6月までの間に1471件、約7500万円相当の不正決済アクセスが検知され、全て阻止されました。
不正決済防止の必要性
多くのEC事業者は、クレジットカードが不正利用されたまま商品を販売・配送するリスクを抱えています。特に、国外からの不正カード利用が増加している点が問題です。事業者が知らない間に、チャージバックによって売上が返済され、商品の回収が困難になるケースが増えています。これに対処するためには、迅速なリスク判定が重要ですが、一件一件を精査するには膨大な時間が必要です。
『セキュア・ペイメント』は、過去の膨大な取引データを基に、注文時に自動で不正決済を判断します。利用カードが不正と疑われる場合は、自動的にその取引を排除する仕組みです。これにより、EC事業者はトランザクションを個別に審査する煩わしさから解放され、実際には安全な決済機会を損失するリスクも軽減されます。
越境EC市場の展望
近年、多くの企業が越境ECに参入を検討しています。そのため、株式会社ジグザグは、海外展開における越境ECについての情報を共有するために、「越境EC・ウェブインバウンド白書2024」を発表しました。この白書は、4500件以上の海外ビジネス相談の結果を反映し、日本企業が海外市場で成功するための秘訣を詳しく解説しています。その内容には、ユーザー動向分析や成功事例が含まれており、越境ECへの参入を検討している企業にとって非常に有益です。
まとめ
ジグザグが提供する『セキュア・ペイメント』は、越境EC事業者が抱える不正決済リスクを軽減し、安心して海外販売に挑戦するための強力なツールです。特に、不正決済による損失を未然に防ぎつつ、売上の機会を最大限に活かすことができる点は大きな魅力です。越境ECの世界に足を踏み入れる際は、ぜひ「WorldShopping BIZ」を活用し、安全な取引を実現してください。