最近の調査によると、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の96.7%が自身の収入を増やしたいと考えていることが明らかになりました。この調査は、株式会社ビースタイルが運営する「しゅふJOB総研」が実施し、773件の有効回答を基にしています。
調査の背景
家計にかかる負担が増え、生活コストは高騰する一方で、家事や育児に多くの時間を取られている主婦・主夫が多く、仕事が持つ時間的制約の中で収入をアップさせる方法を模索しています。特に、年収103万円を目安にしている世帯が多く、働く時間が限られているため、収入の増加が急務とされています。
収入増加の方法
調査結果では、主婦・主夫層が収入を増やすための方法として最も多く挙げられたのが「転職」で、59.9%がこの選択肢を支持しました。続いて、「副業」を選んだのが55.8%です。これが示すのは、今の職場に留まるよりも新しい環境で収入を増やす方が効果的だとの認識です。
多くの回答者が「副業には取り組んでいるが、時間の捻出が困難」と語っており、家庭との両立を考える際、収入を増やすための努力が家庭生活に与える負担も大きいことが浮き彫りになりました。
家庭との両立と余白時間
調査によると、家庭との両立を考慮した場合、適切な労働時間は週20.9時間とされていますが、限界の労働時間は26.4時間であり、その差が週5.5時間の余白時間です。この余白時間は、趣味や休息、家族との時間に充てるために必要不可欠です。
主婦たちの本音
フリーコメントでは、主婦たちの本音が多数寄せられています。
例えば、40代の派遣社員の女性は「130万円の壁問題があり、なかなか収入を増やせない」と困難さを語っています。また、50代の契約社員の女性は「仕事と育児の両立が難しく、副業を進めるのも時間が足りない」と述べています。このように、収入を増やしたいが、家庭や時間の制約から実行に移せないもどかしさを抱える声が多く聞かれました。
結論
この調査からは、主婦・主夫層が収入を増やすことを非常に強く望んでいる一方で、家庭との両立や時間的な制約から思うように行動できていない現実が浮かび上がります。今後、このようなニーズに応える政策や職場環境の整備が求められていくでしょう。