挙母祭りのデジタル化
2025-10-17 11:49:56

挙母祭りにデジタル技術で新たな風を吹き込む「バスキャッチライト」の取り組み

挙母祭りにデジタル技術で新たな風を吹き込む「バスキャッチライト」の取り組み



愛知県豊田市で開催予定の伝統行事「挙母祭り」に、デジタル技術の導入が注目を集めています。2025年10月18日(土)から19日(日)にかけて行われるこの祭りでは、VISH株式会社が提供する「バスキャッチライト」が活用され、山車の位置情報がオンラインで共有されることにより、地域の運営と観覧体験が大きく向上します。

バスキャッチライトとは?


「バスキャッチライト」は、スマートフォンを用いてリアルタイムで位置情報を発信し、オンラインマップ上で現在地を表示できるサービスです。このシステムは、豊田市の公共交通「おいでんバス」にも導入されており、利用者にとって便利さを提供しています。今次の取り組みで、祭りにおいても山車がどの地点を巡行しているかが簡単に確認できるようになります。

山車巡行の“見える化”の経緯


この取り組みは、豊田市の交通政策課の担当者との会話から始まりました。「山車の位置も見られたら面白いですね」という一言が、きっかけとなり、このプロジェクトが実現に向けて動き出しました。ネットワークの整備を通じて、初めて山車の位置情報が配信されることとなり、これにより地域住民や関係者は、山車が巡行するルートを把握しやすくなりました。

地域に密着した運営変化


「バスキャッチライト」の導入前は、「山車の巡行で通行ができない」という声が多く寄せられていましたが、位置情報をオンラインで確認できる仕組みを紹介することで、これらの問題も解消されました。紙の掲示や口頭での案内に頼る必要がなくなったことで、デジタルでの案内体制が整い、地域全体の連携が強化されています。

特に、山車の位置をリアルタイムで確認できる利便性は、保存会の業務を効率化し、来場者にとっても新しい観覧スタイルを提供しています。保存会の那須氏は、この変化について「メンバーが同時に位置情報を共有できるおかげで、運営の調整が楽になった」と語ります。この導入により、祭りに参加できない人でも、外からその様子を観察できるようになり、また、新たな楽しみ方を見つけてもらえることを期待しているとのことです。

祭りの体験を一層豊かに


更に、挙母祭りでは特製うちわが来場者に配布されます。このうちわには祭りの掛け声「おぃさー」がデザインされており、裏面にはバスキャッチライトの位置情報マップへアクセスできるQRコードが掲載されています。このように、来場者がインタラクティブに祭りに参加できる仕組みが整えられています。

今後の展望


VISH株式会社は、バスキャッチライトを通じて地域の文化やトラディションを支えることを目指しています。今後は、雨雲レーダーのように、山車の進行状況を詳細に把握できる仕組みを開発することを検討しており、双方にとって利用しやすい環境を整えていく予定です。

伝統行事に新たな革新を


挙母祭りは、300年以上の歴史を誇る伝統行事であり、豪華絢爛な山車が地域を華やかに彩ります。今回のデジタル技術の導入は、伝統を尊重しつつ、祭りの運営を新たな次元へと引き上げる試みです。美しい文化を未来に継承していくために、この技術がどのように活用されていくのか、益々の注目が集まります。

公式サイトへのリンク: 挙母祭り 公式サイト


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会社情報

会社名
VISH株式会社
住所
愛知県名古屋市中区錦二丁目10番13号SC錦ANNEX 5F
電話番号
052-232-2311

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