新たな空間価値の創造に挑む「カンケンラボ」
株式会社環境計画研究所(通称:カンケン)は、この度、東京都目黒区に新たに「カンケンラボ」を開設しました。この施設は、3面LEDを利用した空間価値の共創および実践拠点として設定され、最先端の技術を駆使した新しい形の空間デザインを模索しています。
カンケンラボが目指すもの
カンケンラボの核となる設備は、没入感を持った体験を提供する「Vision Room」です。この部屋では、3面LEDウォールが取り囲む環境で、新たな感覚を体感することができます。来訪者は、圧倒的な臨場感を持って様々な体験に没入し、クライアントやパートナーと共に心に響く瞬間を創造できるのです。
空間の役割の変化
昨今、リモートワークの普及や都市の高密度化に伴い、空間の役割が変化しています。ブランドや企業が持つ「理念」や「共感」を訴求する空間の重要性が高まる一方、先端技術は一過性の演出に終わることが多く、それをどう持続的な体験へと結びつけるかが問われています。カンケンでは、その技術の進化と感情体験にギャップがあることに着目し、真に利用者の心に響く体験を実現することを目指しています。
意味を持つ空間づくり
カンケンは、空間をただの「場」として捉えるのではなく、人々の記憶や行動に影響を与える「意味を持つメディア」として再定義しています。この哲学が「カンケンラボ」の設立に結びつきました。ここでは、三面大型LEDウォールとリアルタイム3Dエンジンを用いて、空間をシミュレーションし、実際にその場を訪れたような体験が可能です。このプロセスによって、単なる視覚的満足を超えて、感情的な対話を促進することができます。
クライアントとの共創
カンケンラボでは、“感情が動く瞬間”をデザインに取り込み、感覚的なダイアログを重ねながら、クライアントとの独自の空間を共創することを目指しています。代表取締役社長の秋和悟之氏は、「現代における空間の役割は複雑であり、企業やブランドの理念を伝える意味を持つメディアとしての機能が求められている」と語ります。そのため、カンケンラボは物理的な設計だけでなく、どのような物語をその空間が紡ぎだすかを重要な要素としています。
カンケンラボの機能と目的
カンケンラボは、次のような機能を提供しています。
- - 3面LEDウォール: 約270度を囲むLEDビジョンで、圧倒的な没入感を実現
- - リアルタイム確認: Unreal Engineを使用し、動的なシミュレーションを可能に
- - 多感覚シミュレーション: 着色、音響、テクスチャなどを組み合わせ、総合的な空間体験を検証
このラボは、建築や不動産、商業、展示、文化施設における空間設計支援に力を入れており、訪れる人々に印象的な体験を提供します。
まとめ
カンケンラボは、単なる技術の提供ではなく、空間を通じて人々の心に深く接続する体験を設計する拠点です。これからの空間デザインの可能性を広げ、新しい価値を共創する場として、多くの期待が寄せられています。カンケンラボの提供する体験が、企業やブランドの理念をどのように映し出すのか、今後の展開に注目です。