FDAのブレイクスルー
2019-11-07 11:02:06

内視鏡AI開発のAIメディカルサービス、FDAからブレイクスルーデバイス指定を獲得

内視鏡AI開発が進化を遂げる



内視鏡診断支援AIを開発している株式会社AIメディカルサービスが、アメリカ合衆国の食品医薬品局(FDA)からブレイクスルーデバイス指定を受けました。この栄誉ある認定は、従来にない新たな技術を用いた、生命に関わる疾患に対して有効な診断や治療を提供する医療機器に対して贈られます。特に、日本企業がこの指定を受けることは非常に稀なことであり、その背景には企業の技術力と将来性が評価されたことが大きいです。

ブレイクスルーデバイス指定とは



ブレイクスルーデバイス指定制度は、医療機器において革新性のある技術を用いて新たな治療法や診断法を提供することを目的としています。2015年から2018年の間に、わずか112件しか指定されていないこの制度は、その評価の厳しさを物語っています。AIメディカルサービスは、膨大なデータを元に開発したAIシステムを通じて、がんの早期発見に向けた取り組みを実現しています。これにより、延命や治療のための選択肢を増やすことが期待されています。

開発中の医療機器について



同社が開発中の内視鏡画像診断支援AIシステムは、上部内視鏡検査においてがんの検出と鑑別を支援します。ここでのAIは、実際の診断を行う医師をサポートするものであり、確かな検出技術が必要です。AIメディカルサービスでは、複数の研究協力施設から高品質な内視鏡画像を集め、それを教師データとして深層学習を行い、静止画のみならずリアルタイムの動画診断技術にも応用しています。

特に、他社が大腸がんの解析に注力している中、同社は胃がんや食道がんのリアルタイム検出技術において先駆的な成果を挙げています。これらの成果は、世界的な学会でも評価され、多くの受賞歴を誇ります。

AIメディカルサービスの企業情報



株式会社AIメディカルサービスは、東京都豊島区に本社を置き、内視鏡画像診断支援AIを中心に事業を展開しています。設立は2017年で、すでに資本金は約29億円に達しています。代表取締役の多田智裕氏は、胃腸科と肛門科の専門医であり、その知識を活かした医療分野での技術革新を目指しています。また、COOの山内善行氏は、技術系企業での豊かな経験を持ち、事業戦略を強化しています。

今後の展望



AIメディカルサービスは、FDAからの認定を機に、さらなる研究開発を進め、米国市場へも早期に製品を投入する方針です。創業時からの理念である、世界中でのがん見逃し防止に貢献するためには、より多くの患者に対して高精度な診断技術が必要です。この動きにより、医療の現場に新たな可能性をもたらすことが期待されています。

AIメディカルサービスの取り組みは、今後の医療界における転機となるかもしれません。今後の発展から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社AIメディカルサービス
住所
東京都豊島区東池袋1丁目18-1Hareza Tower 11F
電話番号
03-6903-1028

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