組織改革を目指すヤンマーパワーテクノロジー
ヤンマーパワーテクノロジー株式会社は、全課長職を対象にウエイクアップの“Beingに働きかける”コーチングを活用した対話型ワークショップを導入しました。この取り組みは、同社が抱えるエンゲージメントの低下や採用の難しさに立ち向かうための一環です。目指すのは、従業員が活き活きと力を発揮できる組織文化の確立です。
導入背景と目的
ヤンマーパワーテクノロジーは、従業員の成長を妨げる要因や、それを促進する源泉を特定するために、エンゲージメントサーベイを活用し、大学との協力を得ながら調査・分析を行いました。具体的な課題解決策が組織風土の改善に結びつかないという実感から、同社はウエイクアップが提供する“Beingに働きかける”コーチングを基盤とするワークショップを導入することに決めました。
このワークショップは、2023年度から2025年度にかけて、全117名の課長職対象に実施されます。それぞれの年度のプログラムが用意されており、参加者の意識改革と自己成長の促進を目指します。
2023年度の取り組み
今年度のワークショップでは、若手から役職者層を含む75名を対象に、従業員の本音を引き出すことを目指しました。WSを通じて、参加者は「組織文化を形成するのは自分を含む全従業員」という認識を得て、「自分にできることから始めよう」という自発的な宣言を行いました。
2024年度の取り組み
来年度は、若手からベテランまで45名が対象です。ヤンマーパワーテクノロジーの100年にわたる開拓者精神を内在化させることを目的に、組織風土改革の第一歩となる「自分事化」を意識するワークショップを実施します。
2025年度の取り組み
分社化を控えた2025年度には、課長職117名を対象に、「Change & Challenge」精神を自分のものとして捉えることができるよう徹底的に支援します。このワークショップでは、現場をリードするためのマインドセット獲得を目指し、分社後もヤンマーパワーテクノロジーのDNAを受け継ぐ力強い組織を目指します。
ワークショップのアプローチ
ウエイクアップが提供するワークショップは、一般的なコーチングとは一線を画し、人としてのスタンスやあり方に働きかける形式です。「課題抽出、行動目標設定、達成」という従来の型を超え、各自が自分の軸を見つけ、内なる気持ちを行動に結びつける手段として機能します。
また、このプログラムは「システムコーチング®」メソッドを活用してカスタマイズされており、組織全体の関係性に焦点を当てたアプローチを用いています。この手法は、信頼関係や心理的安全性の育成を促し、主体性や協働を強化する環境を整えることに寄与します。
ヤンマーパワーテクノロジーの意気込み
人事総務部長の北川善之様は、改革を進める中で、環境が変わっても持続的に成長できる人材育成を目指してコーチングの導入を決断したと語ります。社内に新たな意識が芽生えてきたと実感し、分社を控えた今後もこの活動を持続していく意義が強調されました。
ヤンマーパワーテクノロジーは、従業員それぞれが「Change & Challenge」を自然と実践できるよう、継続的な組織風土改革を推進し、企業文化を根付かせていく所存です。