ブルーカーボン協定
2021-06-28 17:04:05
糸島漁協とヴェントゥーノが協定締結 地球温暖化対策にブルーカーボン活用
糸島漁協とヴェントゥーノが協定を結び、地域貢献と環境保護を目指す
2021年6月1日、糸島漁業協同組合と株式会社ヴェントゥーノは、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献することを目的とした地域貢献協定を締結しました。この協定は2026年までの五年間にわたり、糸島地域の漁業と環境保護の促進を念頭に置いています。
ブルーカーボンへの注目
近年、世界的な地球温暖化が深刻な問題として取り上げられる中、海洋生態系にて蓄積される炭素、いわゆるブルーカーボンが注目されています。ブルーカーボンは、海藻などが成長する過程で吸収された二酸化炭素(CO₂)のことを指し、特にワカメやコンブといった海藻の生産において、その蓄積量は無視できません。
今回の協定により、ヴェントゥーノは糸島漁協からメカブを定期的に購入することが決まりました。これにより、地域の漁師さんたちの収入を安定させつつ、ワカメの生産効率も向上させることを目指しています。さらに、メカブから抽出されるフコイダンの供給を安定させることも計画されています。フコイダンは、健康や美容に良い成分として知られ、多くの新商品開発にも活用されます。
環境問題への貢献
また、今回の協定は糸島地域の環境保護にも大きく寄与すると考えられています。特に、磯焼けの問題が深刻化している地域において、海藻の養殖は非常に効果的な手段です。これにより、豊かな海洋環境を守り、持続可能な漁業経営を実現することが期待されています。
取組みの背景
糸島市は美しい海と自然に恵まれた地域ですが、温暖化や人間活動による影響で海洋環境が悪化しています。これに対する取り組みが求められる中、糸島漁協とヴェントゥーノは協力し合い、地域の課題解決に向けて一歩を踏み出しました。記者会見では、糸島市の月形市長と両社の代表者らが参加し、この協定が地域にもたらす影響について意気込みを語りました。
結び
糸島漁協とヴェントゥーノの協定は、地域経済の活性化と環境保護の両立を目指す重要な一歩です。今後もこの取組みを通じて、持続可能な未来への道を切り開いていくことでしょう。私たちもその進展から目が離せません。
会社情報
- 会社名
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株式会社ヴェントゥーノ
- 住所
- 福岡県福岡市中央区大宮2-1-1
- 電話番号
-
092-521-2290