フォルシア株式会社は、ゼンリン株式会社が運営するスマートフォン向け観光サービス「STLOCAL」の決済方法に、スマートフォン決済サービス「PayPay」を追加することを支援しました。
「STLOCAL」は、スマートフォン一つで観光地の情報検索、交通機関の予約、観光施設のチケット購入など、旅行に必要な機能を網羅したサービスです。長崎市、佐世保、五島列島など、エリア展開を進めており、観光客の利便性向上と地域の活性化に貢献しています。
フォルシアは、2023年12月から「STLOCAL」の展開エリア拡大に伴うオペレーション負荷低減と、多種にわたるチケット販売の支援を目的として、自社の販売プラットフォーム「フォルシア webコネクト」の機能を提供しています。
ゼンリンは、長崎県で開催される各種イベントの公式アプリとして「STLOCAL」の採用が増加しており、クレジットカード以外の決済方法の導入は、より幅広いユーザー層へのサービス提供に繋がるとして、「PayPay」の導入に至りました。これにより、クレジットカードを持っていないユーザーでも、スマートフォン一つでデジタルチケットの購入から利用までを完結できるようになります。今後、対応するデジタルチケットは順次追加される予定です。
フォルシアは今後も、自社の「webコネクト」と様々なシステムとの連携強化を図り、企業のDX化を支援していくとしています。
フォルシアがゼンリンの「STLOCAL」にPayPay決済導入を支援したことは、観光業界におけるDX化を加速させる重要な一歩と言えるでしょう。近年、観光客はスマートフォンを活用した旅行を希望する傾向があり、デジタルチケットの利用や非接触決済のニーズが高まっています。今回の連携によって、STLOCALはクレジットカードを持たないユーザーにも利用しやすくなり、より多くの観光客に利用されることが期待されます。
また、フォルシアが提供する「webコネクト」は、旅行業界の課題解決に貢献するサービスとして注目されています。旅行業界では、ダイナミックプライシングやオンライン予約システムの導入が進む一方、システム間の連携不足や複雑なオペレーションが課題として挙げられています。「webコネクト」は、これらの課題を解決するために開発されたサービスであり、様々なシステムとの連携機能やSaaS提供というコンセプトが評価されています。
フォルシアとゼンリンの連携は、観光業界におけるDX化を促進するだけでなく、旅行業界全体におけるイノベーションを加速させる可能性を秘めていると言えるでしょう。今後の展開に期待したいです。