藤田医科大学病院とyolidoliが医療インバウンド事業で提携
愛知県豊明市にある藤田医科大学病院と名古屋市の株式会社yolidoliは、外国人患者の自費診療を効率化するための実証実験を始めました。この取り組みは、医療インバウンド業務の標準化を目指すもので、特に事前調整や医療データの共有といった業務プロセスの改善が期待されています。
目的と背景
企業と医療機関の協力により、より柔軟で効率的な医療サービスを提供することが狙いです。近年、コロナウイルスの影響を受けていた医療インバウンド需要が回復し、特に日本特有の医療サービスを求める富裕層の外国人患者が増加していますが、その一方で、言語や書類手続き、予約から決済まで多くの課題が残されています。これに対応するため、yolidoliが開発したCRM(顧客関係管理)システムが中心となります。
実証実験の具体的内容
本実証実験は藤田医科大学病院の国際医療センター事務部で行われ、今後の医療インバウンド業務における効率化を目指します。監修は村上智紀部長が行い、具体的な検証項目には、複数のエージェントとの案件同時管理や進捗状況の可視化が含まれています。また、院内スタッフがCRMを運用する実用性も検討され、ダッシュボード機能による受け入れ指標の表示も行います。
キーとなるメリット
このPoC(概念実証)の成果により、外国人患者受け入れの業務負担を軽減し、属人化を防ぐための効率的な運用モデルを築くことが期待されます。今後、パートナーシップの拡大を視野に入れ、他の医療機関やエージェントとの連携強化も目指しています。
今後の展望
実証実験の結果を元に、他の医療機関や地域との連携を進める計画があります。特に、羽田クリニックを含めた他拠点への展開や、旅行会社・自治体との協力を通じた医療インバウンド業務の共通基盤化に着手する予定です。これにより、日本の医療が国内外の患者に対してより一層の発展を遂げることを期待しています。
コメント
yolidoliの代表取締役である船曳陸斗氏は、「日本の医療機関の持つ優れた技術とホスピタリティを、海外からの患者にも届けることで、新たな収益基盤を構築したい」と意気込みを語っています。また、村上部長も「情報管理をCRMで一元化することで、業務の煩雑さを解消し、安定した受け入れ体制を築くことを目指したい」とコメントされていました。このように、両者が共に医療インバウンド業務の効率化に向けた具体的な一歩を踏み出しています。
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会社情報
株式会社yolidoli
所在地:愛知県名古屋市
設立:2024年7月
代表者:船曳陸斗
事業概要:医療ツーリズムプラットフォームの開発
藤田医科大学病院
所在地:愛知県豊明市
理事長:星長清隆
担当部門:国際医療センター事務部(部長:村上智紀)
お問い合わせは公式サイトをご覧ください:
yolidoli公式サイト