あかくま屋、やさしいくすり箱を関西万博で披露

あかくま屋が提案する新しい薬箱「やさしいくすり箱」

あかくま屋株式会社が開発を進める「やさしいくすり箱」が、2025年5月30日に開催される【大阪・関西万博中小企業参画機会創出事業】において披露されることが決まりました。この製品は、特に高齢者や女性の服薬管理を支援することを目的にしています。

コンセプトとその背景

「やさしいくすり箱」は、「生きる力を奪わない」という理念のもとで設計されています。特に、忙しい日常を送る女性や、高齢者が自分の力で服薬管理を行えるように、複雑な操作は一切必要ありません。家族や周囲の人に管理されることなく、自分自身で薬の状況を確認できるようになることを目指しています。

近年、多くの製品には新機能が追加される傾向がありますが、その一方で操作が難解になりがちです。この「やさしいくすり箱」は、こうした流れとは反対に、シンプルで使いやすい構造を追求しています。これにより、日々の仕事や育児、介護に忙殺される女性たちのセルフケアを優しくサポートします。

薬箱の特徴

この薬箱は、いくつかのユニークな特徴を備えています。

- 通知機能ではなく記録機能: 時間通知はなく、最後に薬を飲んだ時間を自分で確認できる設計により、利用者が自己管理を行える安心感を提供します。
- 簡単な操作系: 忙しい毎日や、高齢の利用者にも優しいシンプルなデザインで、電子機器が苦手な方々にも使いやすく設計されています。
- フェムテックとしての応用: PMS対策や体調管理など女性のセルフケアにも寄与するように、設計されています。

なお、今回はモニタリング機能（遠隔での使用状況共有）は搭載されていない状態での展示となりますが、将来的にはこの機能の導入も計画されています。

今後への展望

あかくま屋は、「やさしいくすり箱」の発売に向けて、利用データの収集システムを整備し、遠隔からの家族の見守りや、医師による服薬指導を可能にすることで、利用者の生活をより豊かにすることを目指しています。

さらに、あかくま屋は、KIGURUM.BIZとの協力関係を築き、商品化に向けたデザインやキャラクター展開についても展望を持っています。これにより、さまざまなニーズに応える製品として進化していくことでしょう。

参加する展覧会

「あかくま屋」の出展が決まったイベントは、以下のように詳細が決まっています。

- イベント名: Business Connect Osaka
- 日時: 令和7年5月30日(金) 11:00〜16:30
- 会場: 大阪産業創造館3F・4F
- 参加費: 無料（事前申し込みが必要、締切は開始1時間前）

詳細な情報や申し込みは、大阪産業創造館の公式ウェブサイトをご覧ください。

あかくま屋について

あかくま屋株式会社は、2019年に設立された企業で、キャラクターデザイン制作やプロモーションを行っているほか、ものづくりと優しいテクノロジーを融合した製品の企画・製作も手掛けています。「人に寄り添うテクノロジー」をテーマに、今後も新たな製品を展開していく予定です。
公式ウェブサイト: あかくま屋株式会社

この「やさしいくすり箱」の展示は、高齢者や女性が自分自身の健康を大切にできる一歩となることを期待しています。